赤タマネギ品種「早生湘南レッド」における形質転換系

タイトル 赤タマネギ品種「早生湘南レッド」における形質転換系
担当機関 神奈川農総研
研究期間 1996~2001
研究担当者 上西愛子
大矢武志
北宜裕
野村研
発行年度 2002
要約 「早生湘南レッド」の初生根端由来カルスをpBI121を含むアグロバクテリウムと共存培養後、再分化する。再分化植物の一部でGUS活性が確認され、サザンブロット解析により導入遺伝子が検出できる。
キーワード 早生湘南レッド、形質転換
背景・ねらい 生食用赤タマネギ品種「早生湘南レッド」は神奈川県特産野菜の中でも重要な品目の一つであるが、辛味や球色等の形質の個体間差が問題となっている。遺伝子組換え技術によりタマネギの辛味成分の生成に関与する遺伝子発現を抑制することにより辛味の少ないタマネギの作出が期待できる。しかしタマネギにおける形質転換系の事例は少なく、これまでに行われているように外植体として未成熟胚や、成熟種子内の子葉を用いる手法は煩雑である。そこでタマネギの「早生湘南レッド」におけるより簡易な形質転換系を開発する。
成果の内容・特徴 1.
「早生湘南レッド」の成熟種子を次亜塩素酸ナトリウムにより滅菌後、2,4-Dを含むMS培地に無菌播種することにより、4~8週間後に初生根端由来カルスが得られる。
2.
pBI121を含むアグロバクテリウム(C58系統)と初生根端由来カルスを3日間共存培養する。
3.
共存培養後のカルスを除菌後、植物生長調節物質として2iPと、カナマイシン及びクラフォランを含むMS再分化誘導・除菌培地に置床し、カナマイシン耐性不定胚の選抜を行う。
4.
数回にわたって不定胚をカナマイシン添加発根培地に置床し、再分化した植物個体を順化・鉢上げする。
5.
再分化個体についてGUSアッセイを行ったところ、一部の個体で部分的に青く染まり、GUS活性が認められる。
6.
GUS遺伝子をプローブにしたゲノミック・サザン解析により、GUS遺伝子が検出される。
成果の活用面・留意点 1.
「早生湘南レッド」を用いてより簡易な形質転換系が確立され、有用遺伝子の導入が可能となる。
図表1 217156-1.gif
図表2 217156-2.gif
図表3 217156-3.gif
図表4 217156-4.gif
カテゴリ たまねぎ 播種 品種

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