イネのアルカリ崩壊性遺伝子座(alk)が米の食味に及ぼす影響

タイトル イネのアルカリ崩壊性遺伝子座(alk)が米の食味に及ぼす影響
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 作物研究所
研究期間 2000~2002
研究担当者 梅本貴之
丸山幸夫
林 鴻宣
矢野昌裕
発行年度 2003
要約 イネの第6染色体alk座で制御される米粒のアルカリ崩壊性が難となった場合、炊飯直後の食味に明確な影響を及ぼさないが、冷飯の食味を明らかに低下させる。
キーワード アルカリ崩壊性、イネ、alk、米、準同質遺伝子系統、食味
背景・ねらい イネ第6染色体のalk座によって制御されるアルカリ崩壊性(水酸化カリウム溶液に対する崩壊性)と米の食味との関連は、これまで明確にされていなかった。そこでアルカリ崩壊性の異なる準同質遺伝子系統(NIL)を育成し、食味官能試験を行うことにより食味への影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. アルカリ崩壊性が易の品種「日本晴」に崩壊性が難の「Kasalath」を交配したF1に日本晴を戻し交配した後代(BC3F4)からDNAマーカー選抜によりKasalathのalk座を含む第6染色体断片を取り込んだNIL(Alk)は、アルカリ崩壊性が難である(図1、図2)。
  2. NIL(Alk)の食味は、日本晴を対照とした食味官能試験では、炊飯直後においては粘り、総合評価とも日本晴と明確な違いは認められないが、冷飯にすると極めて粘りが劣り総合評価も低下する(図3)。
  3. alk座の多型が原因でアルカリ崩壊性が難であることは、アミロペクチン鎖長分布の違い(重合度7~11の側鎖比率が低く重合度13~22の比率が高い)として確認できる(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. alk座の多型により崩壊性が難となっている品種系統を交配親として用いる場合に、アルカリ崩壊性を指標とした食味の簡易選抜を可能にする。
  2. alk座以外の多型でアルカリ崩壊性が難となっている品種の存在が示唆されている。これらが食味に及ぼす影響については、今後検討する必要がある。
図表1 217447-1.gif
図表2 217447-2.gif
図表3 217447-3.gif
図表4 217447-4.gif
カテゴリ DNAマーカー 品種 良食味

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