オールインワン製茶機

タイトル オールインワン製茶機
担当機関 野菜・茶業試験場
研究期間 1996~1998
研究担当者 吉冨 均
角川 修
榊原吉浩
発行年度 1998
要約 複数の機械を要する緑茶加工を一台で賄い、連続的に製茶できるオールインワン製茶機を開発した。この機械では、加熱ドラムと金属ベルトの間に茶芽を挟んで、伝導加熱により酵素失活と乾燥を同時に短時間で行ない、フレーク状の製品を得る。
キーワード 緑茶加工、連続、オールインワン、伝導加熱、酵素失活、乾燥野菜
背景・ねらい 煎茶の加工工程は、蒸熱、粗揉、揉捻、中揉、精揉、乾燥の6工程から成り、それぞれ異な る機械が用いられているが、製茶施設の大型化・自動化と共に、機 械・設備に要する費用が増大している。一方で、ティーバッグ、缶ドリンク、食品添加物、有 用物質抽出用原料としての茶の需要が増えてきているが、これらの 用途には、茶の形状を整える必要はなく、従来法では、余分なコストがかかっている。そこで 、複数の工程を要する緑茶加工を1台で賄う新しい機械を開発し、 製茶コストの大幅削減を図る。
成果の内容・特徴
  1. 開発した製茶機は、ガスバーナで加熱した回転ドラムと水蒸気排出用の穴のあいた金属ベルトで茶葉を挟み、伝導加熱により、酵素失活から乾燥(火入れも可能)までの緑茶加工のすべてを1台で賄う(図1)。
  2. バッチ処理式の従来機と異なり、連続して製茶できるため、量の多少にかかわらず製茶できる。
  3. 処理に要する時間は、従来法の約3時間に比べ、180~270秒(メイン加熱ドラム部の通過時間は50~70秒程度)と極めて短時間で済む(表1)。
  4. 操作は完全自動で、ほとんど人手を要しないうえ、従来機のように複雑な制御を必要とせず、簡単な制御器を利用できるので、計装コストも削減できる。
  5. 従来の機械一式に比べて設置面積が小さく、コンパクトである。
  6. 製品は、従来の煎茶の針状とは異なってフレーク状となり(図2)、これを破砕・粉砕して用いる。
  7. 条件を選べば、外観以外は従来法と遜色のない品質の茶が得られる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. ティーバッグや缶ドリンク等の新用途向けの安価な茶を作る製茶機として利用できるほか、試験研究用の試料作成用小型製茶機としても利用できる。
  2. 実用化するには、茶葉の供給機構を改善して処理能力を高め、排気再利用による熱効率の改善を図る必要がある。
  3. 実際の製茶に当たっては、原葉の性状や目的とする製品毎に、最適な温度や処理時間を検討する必要がある。
図表1 227608-1.jpg
図表2 227608-2.jpg
図表3 227608-3.gif
図表4 227608-4.gif
カテゴリ 加工 乾燥 コスト

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