| タイトル | 288穴セルトレイによるネギの播種・育苗・移植システム |
|---|---|
| 担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 東北農業研究センター |
| 研究期間 | 2002~2005 |
| 研究担当者 |
屋代幹雄 松尾健太郎 安場健一郎 武田悟(秋田農試) |
| 発行年度 | 2005 |
| 要約 | 288穴セルトレイを用い、ネギ種子を播種し、底面灌水方式で生育のそろった苗を育苗し、全自動ネギ移植機で7.5cm間隔で移植するシステムである。安価でかつセル数の多い規格化されたセルトレイを使用でき、資材費、育苗面積、苗補給回数が低減する。 |
| キーワード | ネギ、セルトレイ、播種、育苗、移植、移植機、底面灌水 |
| 背景・ねらい | ネギは、厳しい国際競争を強いられ、早急に低コスト生産技術の確立が求められている。そこで、規格化され、安価であるにもかかわらず、あまり使われていない 288穴セルトレイを用いた高精度播種技術、省力・大量育苗技術、そして育苗されたセル成型苗の高能率移植技術を開発し、ネギの播種・育苗・移植作業における省力・低コスト化を図る。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 288穴セルトレイ用播種機は、播種穴を付け、コート種子を播種し、播種後に覆土する機械である。セルトレイは間欠搬送装置で搬送される。2Lサイズのネギコート種子を99%以上の播種精度で、1時間当たり120トレイに播種できる(図1)。 2. 底面灌水型育苗装置は、セルトレイを置く育苗槽と灌水液用タンク、ポンプからなり、給水時はポンプで灌水液を育苗槽に送り、排水時は戻り管を通じて排水する装置である(図2)。1ヶ月分の肥料を含んだ育苗培土に播種し、1日1回水深10∼20mmになるまで底面から湛水して育苗することにより、約50日で根鉢が形成され、かつ生育のそろった苗ができる(図2)。灌水作業は簡易に自動化でき、省力的である。 3. 288穴セルトレイ用全自動ネギ移植機は、セルトレイの苗を串状の爪で引き抜いてくちばし状の開孔器に移し、植え溝の中央底部に移植する機械である。前輪は植え溝の中を走るため、安定して直進走行する。植付け株間は7.5cmで、10a当たり2.5∼3.0時間で移植することができる(図3)。 4. 植付け間隔 7.5cmで移植した場合、生育並びに収穫時の1本当たりの調製重・太さ等は220穴専用セルトレイによるシステムとほぼ同等である(図4)。 5. 既存の264穴連結紙筒や220穴専用セルトレイによるシステムと比較して、単位面積当たりのセルトレイ数が少なくなり、育苗面積や移植時における苗補給回数が約30%低減するだけでなく、セルトレイは安価で、必要な培土量も少ないので、育苗に必要な資材費は約50%削減される(表1)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 288穴用セルトレイ用播種機と全自動ネギ移植機は特別仕様として、既存機械とほぼ同等の価格で入手できる。底面灌水方式育苗装置は市販装置が利用可能である。 2. 育苗培土は、ピートモスとバーミキュライトが主成分で約1ヶ月分の肥料を有する市販の野菜専用培土が適する。なお、育苗時、1ヶ月を過ぎると生育が停滞するので、生育に応じて液肥で追肥する。 3. 育苗はベンチ等による棚置き育苗でも可能であるが、生育にムラが生じないように、灌水や追肥等を均一に行う必要がある。 4. 全自動ネギ移植機の性能上、植え溝の深さは0∼18cmである。 5. 本システムで育苗した苗の生育および収量は、岩手県と秋田県で調査した。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 図表5 | ![]() |
| カテゴリ | 肥料 育苗 低コスト ねぎ 播種 |
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