タイトル | 機能性多糖β-グルカンおよびアラビノキシランを多く含む裸麦新品種「ビューファイバー」 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所 |
研究期間 | 2000~2009 |
研究担当者 |
吉岡藤治 塔野岡卓司 青木恵美子 河田尚之 吉田めぐみ |
発行年度 | 2009 |
要約 | 二条裸麦新品種「ビューファイバー」は、機能性多糖のβ-グルカンを従来品種の2倍以上含有し、アラビノキシラン含量も高い。大麦粉としての利用や、β-グルカンやアラビノキシランの抽出用など、機能性食品原料として有用である。 |
キーワード | 二条ハダカムギ、β-グルカン、アラビノキシラン、食物繊維、大麦粉 |
背景・ねらい | 大麦穀粒には、他の穀物よりも多くの食物繊維が含まれており、特に胚乳細胞壁多糖のβ-グルカンは、血中コレステロールの低下、血糖値上昇抑制、免疫活性化機能など多くの優れた健康維持機能性があることが報告されている。 そこで、大麦の新規需要開拓のため、β-グルカンやアラビノキシラン等の機能性多糖を従来品種よりも多く含む品種を育成する。このような「高機能性大麦」は、機能性成分の抽出コスト削減に有効であるとともに、粉体として加工利用すれば、既存の粉製品等に少量を混合するだけで外観や食感・食味を損ねることなく機能性成分を付加できるため、極めて有用である。 |
成果の内容・特徴 | 「ビューファイバー」は、裸性、オオムギ縞萎縮病抵抗性、高β-グルカン含量を育種目標として、「Riso M86(Carlsberg Ⅱの突然変異系統で、lys5h遺伝子を持ち高β-グルカン含量)」を1回親、二条・裸性の「四国裸84号」を反復親とする戻し交雑育種法によって育成した二条裸麦で、以下の特徴がある(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 育種 萎縮病 うどんこ病 大麦 加工 機能性 機能性成分 コスト 新品種 機能性食品 抵抗性 はだか麦 肥培管理 品種 良食味 |