血清型Oの口蹄疫ウイルスに対する高感度抗原検出法の開発

タイトル 血清型Oの口蹄疫ウイルスに対する高感度抗原検出法の開発
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所
研究期間 2007~2009
研究担当者 森岡一樹
深井克彦
小野里洋行
大橋誠一
吉田和生
坂本研一
発行年度 2009
要約 本法は従来法で特異性に欠ける血液および唾液等の検査材料からでも高感度かつ特異的に血清型Oの口蹄疫ウイルス抗原を検出できる。
キーワード 口蹄疫、唾液、抗原検出
背景・ねらい 口蹄疫は流行ウイルス株の性質により、症状・病変の程度およびウイルス排泄のレベルも異なる。また水疱形成の程度が弱い場合、水疱材料のみならず、より長い期間ウイルスを排泄し容易に採材できる唾液等からの抗原検出も重要と考えられる。一方、口蹄疫ウイルス抗原検出法の国際標準法である間接サンドイッチELISA(従来法)は検査材料として水疱材料あるいはウイルス培養上清を使用しなければならないことに加え、感度がそれほど高くない。そこで血清型Oの口蹄疫ウイルスに対するモノクローナル抗体(MAb)を用いて、より感度が高く、唾液や血液から抗原検出が可能な血清型Oの口蹄疫ウイルス抗原検出ELISA法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 血清型Oの口蹄疫ウイルスに対する2種類のMAbをウイルス補足用抗体およびペルオキシダーゼを標識した抗原検出用抗体として抗原検出用サンドイッチELISA (MSD法)を開発する。MSD法は抗原性の異なる複数の血清型Oのウイルス株に対してウイルス中和活性を示すMAbを抗原検出用の抗体として使用しているため、血清型Oのウイルス株を広範かつ特異的に検出することができる(図)。
  2. 従来法では唾液および血漿を検査材料とした場合、著しく高いバックグラウンドが認められ、非特異的な陽性値を示す陰性材料もあるが、MSD法ではバックグラウンドは低く抑えられる。
  3. 口蹄疫ウイルス血清型Oの日本分離株と英国野外株を接種した豚の唾液を用いてMSD法と従来法の検出感度を比較した。MSD法の検出感度は従来法に比べて著しく優れており、ウイルス排泄の少ない日本分離株を接種した豚の唾液からでもウイルスを検出することができる(表)。また血漿中のウイルスに関しても同様に検出できる。
成果の活用面・留意点
  1. 現在のMSD法は血清型Oに特化した方法であるため、その他の血清型についても本法と同様に開発の必要がある。
  2. MSD法では水疱材料のほか唾液および血漿から高感度にウイルス抗原を検出できるため、病変形成前および水疱材料が確保しづらい場合でも口蹄疫ウイルス抗原の検出が可能である。
  3. MSD法は血漿および唾液を検査材料として使用できることから、ペンサイド抗原検査法としての応用が期待できる。
図表1 233946-1.png
図表2 233946-2.png
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