タイトル | 澱粉原料からのサイクロデキストラン製造技術の開発 |
---|---|
担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 |
研究期間 | 2006~2010 |
研究担当者 |
舟根和美 木村啓太郎 鈴木龍一郎 北岡本光 儀部茂八 渡嘉敷唯章 川端康之 小林幹彦 藤本 瑞 木村敦夫 |
発行年度 | 2010 |
要約 | ショ糖からの歯垢形成を抑制し、難溶性物質等を環の中に取り込む包接作用を持つ機能性オリゴ糖サイクロデキストランを澱粉原料から1種類の微生物で発酵生産することが可能である。また、2種類の酵素を用いることにより酵素生産も可能である。 |
キーワード | サイクロデキストラン、環状イソマルトオリゴ糖グルカノトランスフェラーゼ、デキストラングルカナーゼ |
背景・ねらい | サイクロデキストラン(環状イソマルトオリゴ糖、CIと省略)は、う蝕菌のグルカン合成酵素を強く阻害して歯垢の形成を抑制する機能性オリゴ糖である。また、重合度10以上の高分子のCIには包接作用による物質の可溶化・安定化能も確認されている。CIの生産は、ショ糖を原料として2種類の微生物酵素を用いて合成する方法が実用化されているが、原料ショ糖の半分を占める果糖部分が利用されず除去されるため、製品CIの製造コスト低減が困難な状況である。そこで、より安価な澱粉からCIを生産する方法を開発している。具体的には、(1)CI生産菌を澱粉含有培地で培養してCIを菌対外に生産する発酵法と、(2)新規酵素デキストラングルカナーゼ(DGase)とCI合成酵素(CITase)を澱粉に作用させることによりCIを生産する酵素法である。今後反応系の最適化により、安価なCIの実用的製造技術への発展が期待される。 |
成果の内容・特徴 |
|
成果の活用面・留意点 |
|
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
図表5 | ![]() |
カテゴリ | 機能性 低コスト |