タイトル | ウシ半腱様筋および咬筋のmicroRNA発現プロファイル |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 |
研究期間 | 2010~2013 |
研究担当者 |
室谷進 谷口雅章 柴田昌宏 大江美香 尾嶋孝一 中島郁世 千国幸一 |
発行年度 | 2013 |
要約 | ウシ半腱様筋(そとももの一部)および咬筋(ほほにく)では、牛肉質に影響する遺伝子発現調節因子microRNAの発現プロファイルが異なる。両筋で計192種microRNAが発現し、このうちmiR-196a/bおよびmiR-885は半腱様筋でのみ発現する。 |
キーワード | ウシ、骨格筋、次世代シーケンサー、microRNA、網羅的解析 |
背景・ねらい | microRNAは長さ22塩基長程度(成熟型)の翻訳調節機能をもつRNAであり、ウシで は現在783種の成熟型がデータベースに登録されている。microRNAの成熟型はタンパク 質との複合体を形成し、標的mRNAが分解や翻訳阻害される際にmRNAの配列を認識す る役割を果たす。近年、骨格筋の発生を調節するmicroRNAが報告されている。 骨格筋は収縮に必要なATPの生産を解糖系に依存する速筋型と、ミトコンドリア内酸化的リン酸化に依存する遅筋型の2種に大別される。ウシでは速筋型の半腱様筋と遅筋型の咬筋の間でタンパク質や代謝物質等の構成が異なり、このことが保水性等の肉質に部位間差をもたらしている。骨格筋構成成分の含有量は遺伝子発現の変化によって大きく変動するため、microRNAの発現が食肉構成成分の変動に影響すると考えられる。そこで本研究では、肉質の異なる両筋間でmicroRNAの網羅的発現解析を行い、発現プロファイルの違いを明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nilgs/2013/nilgs13_s33.html |
カテゴリ | データベース |