タイトル | 転換畑土壌の短期間の冠水によるN2O大量発生時の脱窒菌群の特徴 |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境変動研究センター |
研究期間 | 2012~2016 |
研究担当者 |
王勇 内田義崇 下村有美 秋山博子 早津雅仁 須藤重人 森本晶 八木一行 中島泰弘 |
発行年度 | 2017 |
要約 | 転換畑土壌が冠水すると短時間に大量のN2Oを発生する。その原因は冠水により表層土壌の脱窒反応が活性化するためであり、土壌表層の脱窒菌の群集構造が重要である。 |
キーワード | 一酸化二窒素、脱窒菌、脱窒反応、冠水、メタゲノム解析 |
背景・ねらい | 農耕地土壌から発生する温室効果ガスである一酸化二窒素(N2O)の主要な発生経路は、脱窒と硝化の2つの微生物反応である。脱窒では嫌気条件下で硝酸や亜硝酸が還元される過程でN2Oが発生する。このため脱窒反応によるN2O発生は酸素濃度の影響を強く受け、特に降雨による土壌水分の上昇により発生量が増加する。特にこの傾向は転換畑土壌において顕著と推察される。しかし土壌の水分量は短時間で変化するため脱窒によるN2O発生パターンについては不明な点が多い。そこで、N2O発生防止のための土壌水分管理技術の基礎的知見を得ることを目的とし、これまでに開発した温室効果ガスサンプリング装置による連続N2O測定を実施し、豪雨時のN2O発生の実態を解明するとともに、モデル実験系を用いて次世代シーケンサーによる転換畑土壌の細菌脱窒酵素遺伝子の多様性を解析し、豪雨によるN2O発生と脱窒菌群集の動態の関係を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | 一時的冠水時のN2O発生の連続モニタリングおよび脱窒遺伝子発現量解析と脱窒菌群集構造の解析結果から、排水性を高めるなどの土壌水分管理が転換畑圃場のN2O発生防止技術として重要であることが示唆される。 |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/niaes/2017/niaes17_s10.html |
カテゴリ | 管理技術 施肥 にんじん 排水性 モニタリング |