
摘要 森林が直接的に影響を受けている大気地表層におけるCO2濃度の連続観測を森林総合研究所構内で行っている。用いている装置は、長期連続観測を精度良く行うために独自開発したものである。1989年~’9...

摘要 近年、各地でシカの被害が顕在化している。これからの森林の保全管理には、野生鳥獣との共存が望まれているため、野生鳥獣が森林植生に与える影響を定量的に把握する必要がある。本研究では、シカの採食が森...

摘要 落葉広葉樹天然林下の土壌からの一酸化二窒素のフラックスを測定したところ、発生源になっていたことが7回、吸収源になっていたことが3回あった。脱窒菌数は、斜面系列上の3地点で大きく異なり、脱窒酵素...

摘要 土壌水の採取では天然林の2カ所と新植地の1カ所に土壌水採取装置を埋め込み2回採取を行った。期間中土壌の乾燥が表層から起こったため2回目では一部試料の採取が行えなかった。またこの地域の渓流水は概...

摘要 福島県古殿町の花崗岩類地帯にある施工年の異なる林道法面において、人工未熟土の変化を調査した。施工年が古いほど固相率が低下し、最小容気量が大きくなる傾向が認められた。容積重も低下した。粗孔隙は細...

摘要 尾根部には乾性褐色森林土(粒状・堅果状構造型)BBが、斜面上部には適潤性褐色森林土(扁乾亜型)BD(d)が、斜面中部から斜面下部にかけては適潤性褐色森林土BDが、沢沿いには弱湿性褐色森林土BE...

摘要 日本にもっとも広く分布する森林土壌のうち、褐色森林土の水分特性曲線の類型化を試みた。曲線は4つに分類でき、曲線の傾きが一定のもの、pF1.0からpF1.4の傾きが緩やかなもの、pF1.4からp...

摘要 ユーカリ人工林の伐採前後の堆積有機物、林床植生現存量、土壌の変化をタイ・カンチャナブリで調査した。堆積有機物量は全幹集材のため枝条が供給され、44.3t/haから55.7t/haに増加した。ま...

摘要 天然更新を促進するために傾斜地に大型機械を導入して、密生したササのかき起しを行った。ここでの土壌の変化と更新状態を評価した。ササ生地では7月に蒸発散量の増加のためにもっとも乾燥した。土壌物理性...

摘要 発生から10年目にあたる御岳岩屑流堆積物上における土壌発達と植生回復状況の調査をおこなった。植生回復は、出現種数、樹高、植被率のいずれで比較しても標高が低いほど早かった。微地形との関係でみると...

摘要 一般に人工針葉樹林は、単一樹種の一斉林を構成している。このため、同じ種の化学的成分が同じリターフォールが土壌に供給され、その分解形態や分解成分が土壌に様々な影響を及ぼしている。ここでは関東・中...

摘要 森林土壌の撥水性の発現、保水・排水・通気性、容気量などの物理特性には、堆積有機物が強い影響を与えているが、未解明な点が多く残されている。本課題では、針葉樹人工林斜面における堆積有機物の変動と撥...

平地林における土壌中の無機イオンの動態と浄化機能の関係解明(14)
摘要 森林総研に隣接する平地ヒノキ林において、1993年1年間に林内雨と樹幹流にともなって林内に流入した窒素は、無機態と有機態を合わせて32.8kg/haと推定された。同じく、落葉落枝にともなって林...

摘要 ECDガスクロマトグラフを用いることにより一酸化二窒素の高感度の測定が可能となった。土壌空気を採集するための装置(外径3mm、内径1mmのステンレスパイプを加工)を開発し、プローブを埋め込む従...

森林土壌における酸性物質の臨界負荷量の評価に関する研究(9)
摘要 成長量をK添加区・K無添加区間で比較したところ、地上部の生重は3樹種とも大差なかったが、地下部はスギで-K区で明らかに少なかった。乾燥に伴う光合成速度の変化はスギでは顕著だが、ヒノキ、イヌエン...

摘要 茨城県北部の結晶片岩地域の林地斜面上の異なる地点において、土壌の表層から下層にかけての圧力水頭の測定を行った。また、各地点の鉛直フラックスの計算を行い、斜面下方への排水特性の斜面位置による違い...

摘要 森林土壌中の水移動および保水のメカニズム解明するためには、水の動きを様々な降雨パターンの下での動的な現象として扱い、そのメカニズムを孔隙組成や土壌構造等の物理性との関係において明らかにすること...

摘要 多目的ダムの流量データを用いて全国107のダム流域について流出解析を行い、これをもとに流域保水容量を推定した。地質別の平均流域保水容量は、変成岩流域253mm、花崗岩流域252mm、火山岩流域...

摘要 今年度は、室内溶質移動実験及び野外における樹幹周辺の物質移動試験を行った。実験では、森林土壌を模擬して大小2つの孔隙群分布を持つ砂質カラムに、浸透水が小孔隙群または大小孔隙群を満たすような流束...

摘要 茨城県北部の多賀山地及び八溝山地を対象に、0次谷に湧出する湧水または渓流水の水質調査を行った。湧水のpHは、古生層堆積岩流域4.8~5.8、花崗岩流域5.9~6.4、カンラン岩流域6.5~7....