b.省力・機械化適性、加工適性、病害虫抵抗性を有する食品用大豆品種の育成と品質安定化技術の開発

課題名 b.省力・機械化適性、加工適性、病害虫抵抗性を有する食品用大豆品種の育成と品質安定化技術の開発
課題番号 2009013839
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,大豆育種研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,大豆育種研究東北サブチーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,大豆育種研究近中四サブチーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,大豆育種研究九州サブチーム
協力分担関係 北海道立十勝農業試験場
北海道立中央農業試験場
長野県中信農業試験場
山口県立大学
山口大学
朝日食品工業株式会社
岩手大学
研究期間 2006-2010
年度 2009
摘要 1)豆腐用では高たんぱくで耐倒伏性に優れた「四国2号」「関東114号」等の有望系統を生産力検定試験に供試して農業特性を明らかにするとともに、新たに長葉で耐倒伏性に優れ密植栽培で多収を示す「九州161号」、耐倒伏性が強く高たんぱくの「関東116号」等の地方番号系統を開発した。また、無培土栽培で多収となる無限伸育性型系統を選抜したほか、「エンレイ」を晩生化した準同質遺伝子系統等を開発した。さらに、 低温ストレス耐性を示す大豆褐毛系統は、白毛系統に比べて葉のフラボノイド・組織抗酸化活性が高いことを示した。2)納豆用では葉焼病・ハスモンヨトウに強く小粒の「九州156号」を新品種候補とし、種苗登録申請を行った。またリポキシゲナーゼ欠失系統の開発では、「東北158号」はやや少収だが耐倒伏性が強く、「九州159号」は標準品種並の収量性であることを明らかにした。小粒の黒大豆系統では、「関東115号」が小粒系統としては高い収量性を示すことを明らかにした。実需者による加工適性評価では、「東北159号」で作製した豆腐はコクがあり硬さもあるという高評価を、味噌用の「四国3号」は小規模加工試験で蒸煮後の増加率及び官能評価で良いという評価を得た。3)豆腐加工適性の解明では、フィチンと高分子成分との結合にカルシウムが関与していることを示す結果を得るとともに、高11S含量・高たんぱく系統では加水量を変えても豆腐破断応力が低下しないことを示した。子実中カルシウム含量の制御技術では、土壌水分量を変えてもカルシウム含量は有意に増加しなかったが、晩播ではカルシウム含量が低下する傾向があることを明らかにした。4)「フクユタカ」にDNAマーカーを用いてハスモンヨトウ抵抗性を導入した「九州155号」を新品種候補とし、種苗登録申請を行った。難裂莢性を主要な11品種に戻し交雑で導入した系統群を育成した。これらの難裂莢性の戻し交雑系統の開花期、成熟期は戻し交雑親とほぼ同じであった。ダイズモザイク病CDレース抵抗性を「おおすず」にBC4F4まで戻した「刈系785号」等は熟期、粒大が「おおすず」並で、モザイク病CDレース抵抗性は全て強であり、さらに、BC5F3まで戻した新たな6系統を開発した。「サチユタカ」「タチナガハ」へダイズモザイク病CDレース抵抗性を戻し交雑した系統では、それぞれBC8F1、BC5F1まで育成を進めた。「リュウホウ」へモザイク病抵抗性に加えシストセンチュウ抵抗性を導入した系統では、BC3F2まで育成を進めた。「Harosoy」が示す高カドミウム蓄積性に関連する遺伝子は第9染色体上にあることを明らかにし、この遺伝子に関連するDNAマーカーを開発した。
カテゴリ 害虫 加工 加工適性 機械化 新品種 水田 大豆 DNAマーカー 抵抗性 品種 輪作

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