課題名 | g.稲病害虫抵抗性同質遺伝子系統群の選抜と有用QTL遺伝子集積のための選抜マーカーの開発 |
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課題番号 | 2009013900 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,稲マーカー育種研究チーム |
協力分担関係 |
宮崎県総合農業試験場 国際農林水産業研究センター 社団法人農林水産先端技術産業振興センター 沖縄県農業研究センター 全国農業協同組合連合会 農業生物資源研究所 愛知県農業総合試験場 茨城県農業総合センター 富山県農業技術センター 高知県農業技術センター |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2009 |
摘要 | 1)いもち病抵抗性に関しては、国際判別品種の持つ真性抵抗性遺伝子Pi9、Piz-5、Pi20及びPi34、qBFR8を導入した「コシヒカリ」「ヒノヒカリ」同質遺伝子系統育成の選抜はおおむね最終段階まで進捗した。このうち、Pi9コシヒカリ同質遺伝子系統については、共同研究先と協力して特性評価を行い、「関東IL9号」として配布することとした。また、陸稲由来の縞葉枯病抵抗性遺伝子Stva、Stvb及びいもち病抵抗性遺伝子Pi34を導入した「コシヒカリ」準同質遺伝子系統については、粒形に関する調査選抜を再度行うこととした。さらに紋枯病抵抗性については、育成系統の特性評価を行い""やや強""レベルの系統を見出した。また、「Te-tep」由来の抵抗性系統WSS2、WSS3の交配後代の育成と遺伝解析材料の開発と遺伝子型調査を進めた。ごま葉枯病抵抗性については、「Kasalath」の染色体断片置換系統の交配後代の遺伝子型調査を行い、世代を進めた。2)トビイロウンカ抵抗性については、長稈・不稔の遺伝子が両側に強連鎖しているBph16について連鎖が解消された個体の選抜に成功し、固定化した。また、bph11にqBP4off、qBP12を集積した系統の育成及び特性調査を進めた。さらに、トビイロウンカ、ツマグロヨコバイ、いもち病抵抗性を導入した「にこまる」の同質遺伝子系統群についても、マーカー解析と戻し交配を実施し、計画通り育成を進めた。3)野生稲の染色体断片置換系統(ILs)については、「コシヒカリ」及び「いただき」を遺伝的背景とするO.rufipogonの2ILsについて開発を終え、公開を始めた。また、O.glumaepatura、O.meridionalis、O.barthii、O. rufipogon及びO.nivaraの5ILsについて各種農業形質を評価した。4)「たちすがた」と「モミロマン」の後代系統から、シンクサイズに関してのQTLが集積された系統を選抜した。また、高バイオマスの「たちすがた」を反復親として、晩生性についてはNora Bokra、閉花性についてはclsを1回親とする戻し交配と遺伝子型調査による選抜を計画通り進めた。さらに、閉花性系統の交雑防止効果を確認した。 |
カテゴリ | いもち病 害虫 ごま 縞葉枯病 抵抗性 抵抗性遺伝子 品種 |