a.農産物や加工食品の簡易・迅速な品種識別・産地判別技術の開発

課題名 a.農産物や加工食品の簡易・迅速な品種識別・産地判別技術の開発
課題番号 2009013954
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,品種識別・産地判別研究チーム
協力分担関係 香川県農業試験場
北海道立中央農業試験場
大阪府環境農林水産総合研究所食とみどり技術センター
愛媛県農林水産研究所
岡山大学
研究期間 2006-2010
年度 2009
摘要 DNAマーカーを用いた品種判別技術の開発として、1)小麦では、「農林61号」をはじめとする14品種について、原種、原原種を保存している府県から種子を収集し、20年度までに開発した小麦特異的なSSRマーカー10組において、品種内多型が検出されないことを確認した。また、10組のSSRマーカーのうち、TaSE3を含む4組のSSRマーカーについては、外国品種特有の遺伝子型が検出されることを確認し、加工用途に応じてブレンドされる輸入小麦銘柄と国産小麦との簡易識別法を確立した。また、市販のDNA抽出キットを改良し、小麦粉、麺類、食パン、菓子類からのDNA抽出を可能とした。2) 大麦では、皮性と裸性の判別用プライマーセットを用いた皮性・裸性品種判別法を開発し、これまでにSSRマーカーで確認した大麦・はだか麦加工食品13製品のうち、麦茶を除いた押し麦、はったい粉、味噌等での皮性・裸性の判別が可能となり、判別精度がより向上した。3)いんげんまめでは、「絹てぼう」について、品種特異性の高いレトロトランスポゾンマーカーを見出した。小豆では、小豆の種に固有のマーカーを開発し、20年度に特許を取得した「きたのおとめ」と「しゅまり」の品種固有マーカーと併用することで、小豆加工品(餡)における特定品種5%までの混入を確実にLAMP法で判別できることを示し、迅速・簡便な実用化技術としての目処をつけた。茶では、品種識別性に優れたレトロトランスポゾン配列を単離し、ベクターにサブクローニングした。4)かんきつでは、SSRマーカーによる育成品種、在来品種及び遺伝資源について、変異系統を除く全ての品種・系統間判別におけるSSRマーカーの有効性を示し、その結果をデータベースとして構築した。また、缶詰や20%以上の果汁を含む製品においては、原料品種のブレンド比を定量分析するための、種・品種特異的マーカーの開発と、高度なDNA断片化に対応したSNPマーカーを効率よく検索するために、スィートオレンジとクレメンティンのゲノムアレイを構築した。キウイフルーツでは、20種類のSSRマーカーを開発し、品種名と商標名との識別の可能性を確認した。くりでは、20年度までに開発した71種類のSSRマーカーから12種類を選抜し、マロングラッセを除く、渋皮煮、甘露煮、栗きんとん等からのDNA抽出と品種識別の可能性を確認した。くりの食用部分は、受精次世代となる子葉であることから、くりのSSRマーカー型データから親品種を推定するための親子推定ソフトウェア「MARCO」を開発した。  茶の生産方法判別技術開発では、1)栽培茶の重窒素同位体比(δ15N値)は、施用した肥料のδ15N値を反映し、有機栽培開始3年目から有機区と慣行区との間で有意な差が生じ、その差は4年目にはさらに拡大することを明らかにするとともに、本知見に基づき有機栽培茶と慣行栽培茶を区別するための判定基準値を推定した。
カテゴリ 有機栽培 肥料 遺伝資源 いんげんまめ 加工 キウイフルーツ くり 小麦 データベース DNAマーカー 品種 麦茶 その他のかんきつ

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