課題名 | 果樹の会津ブランド確立のための高品質生産技術の確立 |
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研究機関名 |
福島県農業総合センター |
研究分担 |
会津地域研究所 |
研究期間 | 継H18~H22 |
年度 | 2008 |
摘要 | 目的:会津地方の特産果樹である「高田梅」、「会津身不知」の生産阻害要因となっている凍霜害を防止する技術を開発するとともに、観光果樹として栽培が増加しているベリー類の生産技術を確立することにより、会津果樹の生産振興、会津ブランド確立に寄与する。、成果:(1)高田ウメの台木として利用する目的で、スモモ(ミロバランスモモ4系統、インペリアル(インペリアルエピネウス))の実生を台木として利用した場合の耐寒性および果実生産について、鶯宿、梅郷、藤五郎の中間台を対照として調査した。ミロバラン系とインペリアルは、生存率が高く、寒凍害が少なく、耐寒性が強いと考えられた。このうち、ミロバラン系420とインペリアルは、健全樹率が高く有望であった。接木方法では、台木を長くすることにより耐寒性が高まるが、生存樹の生産性がやや低下する傾向が認められた。(2)交雑育種によるカキ優良品種の育成は、 一次選抜として254個体を調査し、162個体を淘汰、76個体を継続、13個体を注意、3個体を注目とした。前年度の一次選抜で注目となった4個体について特性調査を行った。このうち、9MN40の収穫期は会津身不知より10日以上早かった。雄花の着生がなく、単為結果性があり、汚損果の発生が少ないが、斜線溝果が多かった。(3)会津地方に適したベリー類の栽培特性の研究では、ブルーベリー31品種について会津地域における品種特性を調査した。南部ハイブッシュ系ではシャープブルー、マグノリア、サンシャインブルー、北部ハイブッシュ系では、ネルソン、ブリジッタ、ラビットアイ系では、オースチン、フェスティバルの総合評価が高かった。また、品質はやや劣るものの、南部ハイブッシュ系、北部ハイブッシュ系とラビットアイ系の収穫期の端境期にあたるため、利用価値が高い品種としてチャンドラー、ダロウが考えられた。機能性食品の素材に適した品種としてアントシアニン含量の高いエリオットが有望と考えられた。(4)ベリー類6樹種18品種について、生育および果実品質について検討した。マルベリー、シーベリー、ブラックベリーは、会津地域の観光ブルーベリー園への普及性は低いと考えられた。 |
カテゴリ | 育種 うめ かき 高品質生産技術 シーベリー すもも 機能性食品 耐寒性 台木 単為結果 凍害 ばら 品種 ブラックベリー ブルーベリー もも |