| 課題名 | f.土着天敵等を活用した虫害抑制技術の開発 |
|---|---|
| 課題番号 | 2010014863 |
| 研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
| 研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,総合的害虫管理研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,総合的害虫管理研究チーム |
| 協力分担関係 |
農環研 理化学研究所 三重県農業研究所 広島県立総合技術研究所 出光興産(株) 岡山大学大学院 (株)アグリ総研 兵庫県立農林水産技術総合センター 大阪府環境農林水産総合研究所 奈良県農業総合センター |
| 研究期間 | 2006-2010 |
| 年度 | 2010 |
| 摘要 | 形質を改良した多食性捕食天敵であるナミテントウや土着天敵・微生物資材等を組合せて、効率的かつ安定的な防除技術を確立する。フェロモン等情報化学物質の生理生態的特性を明らかにし、新たな利用技術を開発する。1)ハダニ類等に対する土着天敵利用法の開発では、ナミテントウの系統間交雑や戻し交雑を基盤とする飛翔能力を欠くナミテントウの品質管理体制を構築した。21年度に解析したナミテントウのアブラムシ捕食能力(機能の反応)をもとにシミュレーションを行い、捕食効率が最大になるアブラムシ密度を明らかにした。天敵製剤として生物農薬登録するため、府県の試験研究機関とともに放飼試験を実施し、野菜類(施設)での登録申請に必要な試験例数をそろえた。また、利用技術マニュアルを作成した。2)土壌害虫制御技術の開発では、昆虫病原性線虫Steinernema litorale 50万頭/m2を施設栽培のナス定植前に全面散布または定植直後に株元散布し、6月以降の平均地温が25℃以上になり、ハスモンヨトウ若齢幼虫が葉上に見られるようになる頃にS. abbasi 50万頭/m2を全面または株元散布すれば、7~9月の高温期に後者の、10月以降になると前者のハスモンヨトウ老齢幼虫に対する殺虫効果が期待できることが判明した。3)昆虫の体内共生微生物を利用した天敵の増殖技術開発では、簡易な雌化バクテリア培養法を構築し、その雌化バクテリアを天敵寄生蜂ハモグリミドリヒメコバチ等へマイクロインジェクションにより移植した。その結果、21年同様、非常に高い割合で感染個体が作出され、形質の異なる複数の雌化バクテリア感染系統を維持できたことから、天敵寄生蜂として有効な雌個体の増殖に利用できることが明らかになった。4)線虫害回避技術の開発では、ピーマンとトマトにおける弱毒ウイルスとフザリウム菌を組み合わせたネコブセンチュウ防除効果の実証試験を実施し、組み合わせの効果を確認して実用化の可能性を示した。また、ジャスモン酸メチルをトマトの葉面に散布した後のトマトの根にネコブセンチュウの幼虫の根への侵入を抑制する物質が含まれていることを解明し、新しい線虫害防除技術開発のための基盤情報を得た。5)昆虫情報化学物質の機能解明と害虫制御への利用技術の開発では、ホソヘリカメムシが生育に好適な餌を摂食した時にのみフェロモン成分を保持し、かつ摂食の停止とともにフェロモン成分をほとんど保持しなくなることから、主に餌の存在を示す情報としてフェロモンが機能していることが示唆された。よって、合成フェロモンの利用は、越冬前後等の餌探索活動が活発な時期・場所での発生予察ならびに防除において有効であることが明らかとなった。6)水稲害虫の被害回避技術の開発では、害虫抵抗性水稲を加害するヨコバイ類の被害回避技術を開発し、その成果を「水稲の抵抗性を利用したツマグロヨコバイ管理技術に関する研究」として取りまとめ、広く国民・関係機関に理解してもらうために研究所報告として公表した。 |
| カテゴリ | 病害虫 害虫 カメムシ 管理技術 栽培技術 施設栽培 抵抗性 土着天敵 トマト なす 農薬 ピーマン フェロモン 防除 |