課題名 | オ IT、ロボット技術等を活用した革新的な農業機械・装置等の開発 |
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課題番号 | 2010014966 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,生物系特定産業技術研究支援センター,基礎技術研究部 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,生物系特定産業技術研究支援センター,生産システム研究部 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,生物系特定産業技術研究支援センター,園芸工学研究部 農業・食品産業技術総合研究機構,生物系特定産業技術研究支援センター,畜産工学研究部 農業・食品産業技術総合研究機構,生物系特定産業技術研究支援センター,特別研究チーム(ロボット) |
協力分担関係 |
埼玉県農総研 宮城県農園総研 愛媛県農水研 静岡県農技研 宮城県古川農試 新潟県農総研 兵庫県農技総セ 北海道立総合研究機構 熊本県農研セ |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2010 |
摘要 | 1)全自動接ぎ木装置の適応性拡大については、トマトの接ぎ木作業後に接合状態を確認し、必要に応じてずれの手直しをすれば90%以上の活着率が得られることを明らかにした。いちご収穫ロボットでは、つり下げ式高設栽培ベッドの畝間を走行し、果実の収穫適期を判別し、果柄を把持して収穫対象果実を60~66%の成功率で収穫し、採果時間も9s/果(作業能率18~20h/10a)の収穫ロボットを開発し、実用化の見通しを得た(第4回ロボット大賞(経済産業省等主催)の優秀賞受賞、23年度に市販化予定)。いちごの栽培ベッドを周回させることによりハウス内の通路をなくして慣行のおよそ2倍の裁植本数を確保でき、単位面積当たりの収量アップ(6.4~8.3t/10a)が期待でき、定位置で作業が行えるいちご収穫ロボット導入の基盤となる高密植移動栽培装置を開発し、実用化の見通しを得た(23年度市販化予定)。 農業機械運転支援装置の一環である複数行程直線作業システムでは、直線作業を行うために必要な目標点の距離は前方10~15m以上であることを明らかにし、前行程に追従する画像処理手法の開発した。自動化機械・装置の開発における農用ロボット車両による農作業システムの開発では、ロボットトラクターによる耕うん作業の現地実証を行うとともに、ロボット農作業モデルの実現に向けたロボットと作業者の協調作業に応じたロボットの構成・機能を提案した。 作業者装着型農作業アシスト装置の開発では、体幹のひねり動作を伴う前屈姿勢作業に対応した装置を試作し、体幹のひねり動作を伴う前屈姿勢作業への吊下げ免荷アシストの効果を明らかにした。2)生体情報測定コンバインの開発成果である小型タンパク計では、アンケート調査により、タンパク含量表示区分等について把握した。また、拡散反射式分光器を利用した小型タンパク計を試作し、複数品種の水稲を供試し、検量線作成用のデータを蓄積した。携帯式作物生育情報測定装置では、広域管理ほ場において立地・管理条件でほ場をグループ分けする群管理型生育診断システムの実証試験を行い、診断に基づき施肥管理を行うことにより、収量のばらつき抑制等の効果を明らかにした。植物水分情報測定技術の開発では、ヤング率の計測により作物の水ポテンシャルを推定する携帯型測定装置2号機を試作し、うんしゅうみかん の葉を対象に試験して、晴天時の夜間に測定すると精度が高いこと等を明らかにした。牛体情報モニタリングシステムの高度化を目指す乳牛の採食反応検知システムの開発では、給餌機に取り付けた給餌時の牛の反応を検知する焦電型赤外線センサと残飼検知用の超音波センサにより測定した採食反応データと残飼データを各々3段階にランク付けし、食欲不振判定での併用により体調不良牛の絞り込みが可能であることを明らかにした。 |
カテゴリ | いちご 温州みかん 画像処理 機械化 市販化 施肥 測定技術 接ぎ木 トマト 乳牛 品種 モニタリング ロボット ロボットトラクタ |