業務用需要に対応した露地野菜の低コスト・安定生産技術の開発

課題名 業務用需要に対応した露地野菜の低コスト・安定生産技術の開発
課題番号 2009014147
研究機関名 (独)農業・食品産業技術総合研究機構
岩手県(農業研究センター)
福島県
茨城県(農業総合センター)
栃木県
群馬県(農業技術センター)
埼玉県
千葉県
愛知県
鹿児島県(農業開発総合センター)
研究期間 2008-2010
年度 2009
摘要 (1)ゴボウについては、長根ゴボウと異なり、収穫・調整作業の省力化が期待できる短根ゴボウの生産体系を新たに確立するため、適品種および最適栽植方式等の栽培方法を明らかにし、機械化一貫体系を目指して専用堀取り機を開発した。ニンジンについては、実需者からの要望が強い大型規格品種を取り上げ、収量を確保する上でも栽植密度が重要であり、多肥栽培により外観品質が低下すること、冬期の圃場貯蔵により3月までの出荷が可能であること等を明らかにした。ホウレンソウについては、省力化に繋がる大型規格の露地生産の安定化に取り組み、目標とする3kg/10aを達成できる作型別播種期を明らかにし、収量性・作業性に優れた品種を選定することができた。(2)サトイモについては埼玉県が育成した大型系統の「丸系八つ頭」の多収生産に取り組み、多収に繋がる栽植密度、培土量を明らかにし、積極的な灌水の有効性を認めた。また、タマネギでは多収に加え、加工時の歩留まり重視により乾物率が高いことが求められることから、大玉で乾物率の高いタマネギ生産の確立に必要な知見を得ようとした。その結果、乾物率の確保のためには、品種選定が重要であり、養水分の供給が十分であれば、乾物率の高い大玉タマネギが生産可能で、現行の栽植方式よりも密植することで単収増加が期待できることを明らかにした。ネギについては、平床栽培による大型規格ネギの多収生産に取り組み、適品種、有効な条間、株間、畝間および土壌別の植え付け深さを明らかにした。大型規格野菜の収穫・出荷においては、搬送技術の見直しが必要となるため、業務用キャベツの収穫・出荷への大型コンテナの導入を核とする新たな作業体系を考案し、現地でその有効性を確認した。(3)タマネギについては国内産の端境期となる7月どり作型の開発に取り組み、適品種を選定し、無加温ハウスで育苗することで、7月上中旬どりが可能であり、地床育苗よりもベンチ育苗が優れていることを明らかにした。レタスについては、雨よけトマトの跡地を利用した12~3月どりレタス新作型開発を行い、品種と育苗時の定植苗の大きさの選択で業務用として求められる大玉生産が可能であり、低温障害の軽減に内カーテンが有効であることを明らかにした。(4)キャベツについては、時として異常低温により寒害を受けることから、寒害防止技術の開発を進め、内部黒変症および外葉壊死症の発生に品種間差があることを明らかにした。ダイコンの抽台を回避するためにはトンネル被覆が必要となる。このため、業務・加工用品種を選定するとともに、間引き省力化のための1粒播種に取り組み、資材の利用効率を上げるためトンネルの大型に取り組み、一連の作業の機械化を進めた。その結果、業務・加工用ダイコンの3条トンネル栽培の機械化一貫体系確立の目途を得た。また、ネギにおいては、7月播種のものに青色不織布で被覆すると抽苔が抑制され、かつ品質が向上すること、無電源型自動換気装置の有効性等を認め、生育環境改善のための知見を得た。
カテゴリ 育苗 加工 機械化 キャベツ ごぼう 栽培技術 さといも 出荷調整 省力化 だいこん たまねぎ 低コスト トマト にんじん ねぎ 播種 品種 ほうれんそう レタス

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