課題名 | 気候変動が果樹生産に及ぼす影響の機構解明及び温暖化対応技術の開発 |
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課題番号 | 2011017592 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,栽培・流通利用 |
協力分担関係 |
福島県農業総合センター果樹研究所 栃木県農業試験場 山梨県果樹試験場 岐阜県中山間農業研究所 福岡県農業総合試験場 熊本県農業研究センター 果樹研究所 筑波大学 宇都宮大学 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2011 |
摘要 | 温暖化影響を評価するマップや晩霜害、発育不良等への対応技術の開発に関しては、a)現在のウンシュウミカンの栽培適地が高温によって不適地となる面積は、現在の約55,000haのうち、2020年代は約2%、2040年代は約20%、2060年代は約80%となることを示した。b) 夕方の相対湿度と露点温度から翌朝の最低気温を予測する簡便式を開発するとともに、発芽期以降の花器の耐凍性の推移をモデルで予測し、日最低気温との関係から2010年3月に九州で発生した晩霜害について解析し、危険度評価モデルの妥当性を確認した。 温暖化による生理的障害の発生機構の解明に関しては、ニホンナシ発芽不良発生年の気象データの解析から発芽不良発生年は、不発生年に比べ、1月及び2月の平均気温が高い傾向があることを明らかにした。 果樹園土壌の炭素蓄積能力評価では、果樹園土壌へ堆肥等の有機物供給や、草生管理により土壌炭素が増加すること、土壌炭素の増加は表層0~10cmが主で、それより下層では変動は小さく、ほとんど増加しないことなどを明らかにした。 このほか、ニホンナシ「幸水」において導管液のソルビトール含量は休眠覚醒期判定のバイオマーカーとして利用できる可能性が示唆された。 |
カテゴリ | 温州みかん 発芽不良 |