農場の微生物汚染低減を目指した日本型家畜飼養管理システムの開発

課題名 農場の微生物汚染低減を目指した日本型家畜飼養管理システムの開発
課題番号 2013023076
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 勝田賢
鈴木一好
協力分担関係 茨城県南家畜保健衛生所
千葉北部酪農農業協同組合
船橋市農業センター
(財)神津牧場
日本アビオニクス(株)
千葉県畜産総合研究センター
宇都宮大学
オリオン機械
デラバル
岩手県工業技術センター
研究期間 2011-2015
年度 2013
摘要 農場における微生物汚染の低減化と畜舎環境の衛生管理に関する研究に関しては、a) 野外実態調査結果の解析により、畜舎への野鳥の接近・侵入には、野鳥の侵入経路となる開口部の大きさと家畜や飼料の存在が強く影響することを確認した。b) カラスの餌場である農場の 廃白土置き場で防鳥ネットによるカラス侵入防止試験を行い、廃白土置き場に接近するカラス個体数は減少したが、農場全体の個体数には変化が認められないことを明らかにした。c) 金網の種類を追加してスズメの侵入試験を実施し、野鳥を介した疾病の鶏舎侵入は内径20mm 以下の適正な形状の網で防止できることを明らかにした。d) 畜舎への野生獣の侵入モニタリング装置の設計及び設置試験を行い、従来法 と比較して広範囲の監視を可能とした。e) 上部開放型曝気槽からの微生物含有飛沫の飛散抑制手段に用いる防風ネットの強風対策として 、幅5cmの面ファスナーでネットユニットを系合して設置することが有効であることを認めた。また、放流水に非晶質ケイ酸カルシウム資 材を用いると、大腸菌の消毒効果を目視により推定できることを明らかにした。f) 市販の大腸菌検出用特定酵素基質培地を堆肥サンプル に適用するにあたり、偽陽性をもたらす菌の解析を進めた結果、それらは全てStaphylococcus属の細菌であることを明らかにした。また、特定酵素基質培地へのバンコマイシンの添加が偽陽性をもたらす菌種の増殖抑制に効果的であることを明らかにした。g) 微生物を含むエ アロゾル濃度の低減化では、平成24年度に開発した簡易エアロゾル濃度センサが、空中浮遊細菌の指標となることを確認した。また、微酸性水のミスト噴霧によりエアロゾル質量濃度及び落下細菌数は約50%低減可能であることを明らかにした。h) 畜舎床面の微生物低減対策 では、抗菌効果を有するバイオセラミックの牛床散布によって、牛床の細菌数の低減効果を認めた。i) 常在病原体の生体解析では、農場 内の様々な発育ステージの豚に遺伝学的に多様な豚ロタウイルスが分布していることを明らかにした。j) 環境温度と牛の各部の体表温度 との関係は一次式で現せることを明らかにし、各環境温度における牛の体表温度の正常値を算出することを可能とした。k) 赤外線サーモ グラフィを用いた子豚の畜体温度計測システムを改良し、また、そのための画像処理プログラムを作成した。l) 牛ウイルス性下痢ウイル ス感染子牛を用いた実験で、病原体感染に伴う個体の異常(発熱)を検出する上で眼が最も適した観察部位であることを明らかにした。
カテゴリ 画像処理 飼育技術 肉牛 防除 モニタリング

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