課題名 | 米粉等加工用・業務用水稲品種の育成及び米の未利用成分利用技術の開発 |
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課題番号 | 2012020330 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
春原嘉弘 清水博之 太田久稔 山口誠之 石井卓朗 坂井真 |
協力分担関係 |
農業生物資源研究所 国際農林水産業研究センター熱帯・島嶼研究拠点 理化学研究所 高知県中央東農業振興センター 富山県農林水産総合技術センター 広島県立総合技術研究所 兵庫県農林水産技術総合センター 愛知県農業総合試験場 宮崎大学 韓国農村振興庁 国立食糧科学院 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2012 |
摘要 | 米粉パンなどの新規需要用品種の育成に関しては、アミロースエクステンダー変異系統「北陸粉243号」と高アミロース系統「北陸254号」、グルテリンとグロブリンの割合が少ない「奥羽405号」と「西海269号」、多収糯系統「北陸糯216号」のそれぞれについて品種登録出願を行った。 耐病性、収量性、直播適性、高温耐性及び二毛作適性を備えた業務用品種の育成に関しては、a)「コシヒカリ」等との作期分散が図れる晩生の良質、良食味品種「みずほの輝き」(平成23年3月品種登録)を農林認定に申請することとした。b)DNAマーカーを利用して穂いもち抵抗性遺伝子Pb1及び縞葉枯病抵抗性遺伝子Stvb-iを「にこまる」に導入した「西海IL4号」等を開発した。c)直播適性に優れ、良質、良食味、いもち耐病性、耐冷性の「奥羽407号」と高温耐性を備え良食味で多収の系統「中国201号」の品種登録出願を行った。d)二毛作に向いた業務用品種として、良質、良食味、多収、縞葉枯病抵抗性の「関東244号」と米粒が固めの良食味系統「中国200号」の品種登録出願を行った。e)リゾット向けの「北陸253号」と、主食用と加工用米向けの「西海270号」の品種登録出願を行った。 100%米粉や玄米全粒粉等の米粉パン等への利用技術を開発に関しては、a)麹醗酵を用いた100%米粉パンが膨らむ機構を明らかにし、プロテアーゼの添加で100%米粉パンが容易に製造できることを明らかにした。b)湿式気流粉砕による米粉特性の品種間差を評価し、タンパク質変異米では粒径が小さくなるとともに、損傷でん粉量が少なくなることを明らかにした。 米ぬか等の未利用機能を活用した加工利用技術の開発に関しては、トコトリエノールの登熟中における蓄積様式を明らかにした。酸性糖化合物の定量法を開発し、糠の水抽出物中の酸性糖化合物の定量が可能となった。 |
カテゴリ | 加工 高温耐性 縞葉枯病 水田 水稲 DNAマーカー 抵抗性 抵抗性遺伝子 二毛作 品種 良食味 輪作 |