課題名 | 多様な農業情報の効率的収集技術及び統合利用技術の開発 |
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課題番号 | 2012020394 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
吉田智一 |
協力分担関係 |
東京大学 富山県農林水産総合技術センター農業研究所 信州大学 東京工業大学 広島県立総合技術研究所農業技術センター 北海道総合研究機構 秋田県農林水産技術センター 愛知県農業総合試験場 九州大学 農業ナビゲーション研究所 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2012 |
摘要 | 作業進捗、作物生育、生産環境データの収集・可視化技術開発に関しては、a)作物生育データ収集のため画像情報を中心に国内各地(石川・富山・東京・長野・宮城)の現場でニーズの高い植被率等の情報取得に適したフィールドサーバやその運用システムを開発・現地実証した。b)気象・作物・土水モデルの連携フレームワーク(気象データソース・作物生育モデル・土壌水分モデルを連携協調動作させるための基盤ソフトウェアの枠組み)を実装して各モデル間のインタフェイスを通したデータ交換を実現し、栽培管理最適化支援ツールを設計した。c)土水モデル(Hydrus)を連携フレームワークから実行可能とする仲介ソフトを作成するとともに、2010年農林業センサス及び気象庁解析雨量データ等から水収支・環境負荷モデル用の1kmメッシュデータを整備した。d)圃場地図ビューワ機能を内蔵し、Android端末上で動作する、記録項目をカスタマイズ可能な現場作業情報入力ツールを試作した。e)気象データに関して既往成果であるMetXMLサービスのスキーマ定義(XMLにより記述された機能又はデータ構造の仕様書)を作成するとともに、農業生産工程管理データに対してデータアクセス権の記述を追加したFIX-pms形式によるデータ参照サービスを開発した。 高度生産管理システム開発に関しては、a)FIX-pms形式を使用して既往成果である作業計画・管理支援システム(PMS)と連動する作業記録作成ソフト(FaWL:Farm Work Logger)を開発した。また、技術体系データExcelブックの財務情報と物量情報をXML規格文書に変換するツールのプロトタイプを開発した。b)地籍図等の2値化画像から圃場地図を自動作成するソフトを開発し、地図作成に要する時間が手作業の1/10となることを確認した。航空写真から領域分割により圃場形状を抽出する手法を比較検討し、EGBIS(領域分割法の一種)が有望であることを確認した。また、GPS作業軌跡情報から作業圃場・作業時間などの有用情報を抽出するソフトを試作した。c)農作業リスクアセスメント手法の現地試験として、対象地域のハザードマップ作成、GPS・加速度センサ付きドライブレコーダによるトラクター運行状況記録を行い、機械作業中の事故発生リスクを評価した。より正確なリスク評価のためには追加計測項目が必要であった。d)直売所で収集される顧客ID付きPOSデータに基づく購買行動の定量的分析から直売所の仕入決定に有用な指針を見出した。また、土壌微生物多様性評価手法を複数の現地に適用し、土壌改良資材の効果等、生産計画支援のうち土壌管理面に必要な事例データを蓄積した。 |
カテゴリ | 環境データ 管理システム 栽培技術 GPS 土壌改良 ロボット |