課題名 | 気候変化や二酸化炭素の濃度上昇による農業気候資源量の変動特性の解明と影響評価法の開発 |
---|---|
課題番号 | 2003004084 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所 |
研究分担 |
農業環境技術研究所 地球環境部 気候資源U |
協力分担関係 |
東北大 東北農研 九州農研 北大 日本気象協会 岐阜大 タイコンケン大 |
研究期間 | 継続2001~2005 |
年度 | 2003 |
摘要 | 昨年までに構築した大陸スケールの水循環モデル(水収支モデルと河道流下モデル)を、これまでの検証結果に基づき、現実に近い水循環が再現されるように修正した。具体的には、農耕地を4つのカテゴリに分類して各々に対応する水循環サブモデルを構築し、土壌中の水分移動に対しても修正を加えた。流域毎の水流出量を、実測流量及び既存のモデル出力値との比較により検証したところ、流出量は乾燥地において過小評価、低緯度地域で過大評価という傾向が認められた。修正された水循環モデルを用いることによって、灌漑要求水量の空間分布特性と最近50年間の傾向を、アジア全域で明らかにすることができた。また、農耕地における水収支において重要な灌漑活動を考慮するために、灌漑の時期や量を推定するモデルを構築した。このモデルにおいて灌漑を行う条件を調整することによって、中国の冬小麦・夏トウモロコシ圃場における灌漑の実績を再現することができた。これらの研究によって、アジア全域を対象とした農業生産における水需要量及び供給可能な水資源量を求めるために必要な手法の基本的なフレームが構築できた。(主要な査読論文)横沢ら,農業気象,59(2),117-129 (2003) |
カテゴリ | 乾燥 小麦 とうもろこし 評価法 |