課題名 | k.野菜栽培における土壌微生物、天敵等の機能解明と難防除病害虫抑制技術の開発 |
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課題番号 | 2006008502 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所 野菜IPM研究チーム |
協力分担関係 |
名古屋大学 東雲短期大学 長野県野菜花き試験場 千葉県農業総合研究センター 千葉県長生農林新興センター 東京都農林総合研究センター 埼玉県農林総合研究センター 大阪府食とみどりの総合技術センター (株)共立リビングアーツ (株)アリスタライフサイエンス |
研究期間 | 新規2006-2010 |
年度 | 2006 |
摘要 | (1)ギフアブラバチと代替寄主アブラムシによるバンカー法は、ピーマンのモモアカアブラムシに対する抑制効果を認めたが、ナスのジャガイモヒゲナガアブラムシには効果が低く、作物や害虫の種類に応じてバンカー法の導入時期、方法を検討すべきであることが分かった。(2)タバココナジラミのバイオタイプQは、西日本を中心に33都府県で発生が確認された。バイオタイプQはバイオタイプBと同程度にTYLCVを媒介することが分かった。バイオタイプBの成虫は、単一植物を使った非選択実験においてもトマトよりインゲン、キュウリにより多く定着することが確認され、これらの植物はおとり作物として有望であると判断された。(3)トマトサビダニの天敵であるトマトツメナシコハリダニの発育速度、内的自然増加率を明らかにし、大量増殖技術の開発に必要なデータを得た。(4)おとり植物の作付けによるアブラナ科野菜根こぶ病菌の休眠胞子低減効果は、土壌pHが6.0前後の場合に最も高かった。DGGE法で得られた土壌細菌相のDNAパターンは、同じ作物の圃場であっても施用資材によって異なる場合があった。(5)透水性の良い圃場では、熱水土壌消毒と抵抗性台木の組み合わせでトマト青枯病の発生を抑制できた。透水性の悪い圃場でも、土壌深部までの透水性改善措置により、実用的な防除効果の得られる見通しが立った。(6)トマト青枯病菌野生株を情報伝達物質(クオルモン)分解酵素の存在下で増殖させると、主たる病原性因子である細胞外多糖の産生が抑制され、青枯病の発病抑制技術開発の可能性が示された。(7)強制風などによってネギアザミウマを吹き飛ばすには、15m/s以上の風速が必要であった。軟弱野菜の害虫を対象とした送風式捕虫機を試作し、送風力やハウス内での送風機の騒音、排気ガス等について、改善すべき問題点を摘出した。(8)レタス根腐病菌のレース3は複数の系統から構成されているが、すでに開発した2種類のDNAマーカーで判別可能であった。TYLCVの抗体作成用抗原として約1.25mgの純化ウイルスを得た。(9)果実汚斑細菌病菌が寄主植物の茎内を移動することを発見した。メロンの汚染種子消毒には80℃4日以上の乾熱処理が必要であった。 |
カテゴリ | 病害虫 青枯れ病 あぶらな 害虫 きゅうり 種子消毒 台木 タバココナジラミ DNAマーカー 抵抗性 土壌消毒 トマト なす ねぎ ばれいしょ ピーマン 病害虫防除 防除 メロン 野菜栽培 |