f.寒地・寒冷地特産作物の優良品種の育成及び利用技術の開発

課題名 f.寒地・寒冷地特産作物の優良品種の育成及び利用技術の開発
課題番号 2006008541
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター 寒地地域特産研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター 寒冷地特産作物研究所究チーム
協力分担関係 渡辺採種場
北海道立北見農業試験場
北興化学工業(株)
東北大学
ミナト製薬
日本医科大学
福島県
東京大学
岩手大学
研究期間 新規2006-2010
年度 2006
摘要 寒地特産作物の品種育成を目指して、(1)「男爵薯」にはないジャガイモシストセンチュウ抵抗性と青枯病抵抗性を有し、サラダ・コロッケ加工にも利用でき、良食味の生食用品種「北海94号」を育成し、品種登録を行うこととした。また、北海道の優良品種に採用された。(2)加工原料用品種の育成のため、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性、収量性、チップカラー等の調査を行い、有望系統を選抜した。また、長期貯蔵性については97品種・系統を供試し試験を実施した。(3)タマネギでは、ケルセチン含量が標準品種に比べ193%と高い系統を選抜し、「月交23号」の配布系統番号を付した。また、高乾物率種子親系統の開発のため育種母集団から個体を選抜し、後代種子を得た。(4)カボチャでは、「TC2A」が地域適応性検定試験において、省力・軽作業栽培に適し、良食味であることが示され、北海道の優良品種に採用された。(5)西洋なし早生3系統の系統適応性検定試験を継続実施するとともに、中晩生系統の中から良食味な7個体を選抜した。(6)球根花きであるアリウムでは、育成品種の「札幌1号」「札幌2号」について、長期出荷にむけ、年内開花が可能なことを示した。(7)ダッタンソバ品種「北海T8号」について北海道内での適応性検定試験を行った結果、安定して多収であることが明らかとなり、北海道の優良品種に採用された。(8)ソバ自殖系統間の交配を効率的に行える温湯除雄法を開発した。寒冷地特産作物の品種育成を目指して、(1)そば中期世代の収量性を検定し、標準品種より収量の優れる系統を見出した。(2)初期世代であるなたねF3系統から高オレイン酸およびダブルロー系統の選抜を進めた。早生なたね系統の「東北96号」の収量は標準品種より劣ったが、1年目の試験である東北地方向けの「東北97号」「東北98号」は標準品種並の収量であった。(3)はと麦「盛系8号」は、標準品種より熟期が約2週間早く、40cm短稈でやや収量が多く有望であったので、「東北4号」として選定した。地域特産作物の機能性評価においては、(1)そばスプラウトから調製したフラボノイドは、マウスへのストレス負荷時に悪化する血糖値上昇、生体内酸化ストレスの亢進を抑制した。また、そば穀粒(全粒および内層)の摂食試験により、マウスの糖尿病パラメータ(血糖値、糖化ヘモグロビン、生体内酸化ストレス等)を改善する作用が明らかとなった。(2)桑葉を80%エタノールで抽出することにより、抽出物の血糖値上昇抑制物質1-デオキシノジリマイシン濃度が最も高まり、雑味も減少した。また、アルツハイマー病のワクチン療法用途をめざして、ベータアミロイド遺伝子をアグロバクテリウム法により稲への導入に成功し、その種子、茎葉、根にアミロイドの蓄積を確認した。
カテゴリ 青枯れ病 アリウム 育種 加工 かぼちゃ カラー 寒地 機能性 出荷調整 西洋なし たまねぎ 長期保存・貯蔵 抵抗性 なたね ばれいしょ 評価法 品種 良食味

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