b.省力・機械化適性、加工適性、病害虫抵抗性を有する食品用大豆品種の育成と品質安定化技術の開発

課題名 b.省力・機械化適性、加工適性、病害虫抵抗性を有する食品用大豆品種の育成と品質安定化技術の開発
課題番号 200709484
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,大豆育種研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,大豆育種研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,大豆育種研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,大豆育種研究チーム
協力分担関係 岩手大学
北海道大学
千葉大学
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 1)豆腐、納豆、煮豆、味噌等に向き、耐倒伏性や難裂莢性等の機械化適性の高い品種育成のための交配、選抜を行うとともに、「東北160号」、「四国1号」、「九州148号」が普及対象地域で有望であることを明らかにした。2)豆腐用として5系統、青大豆の1系統を新配付系統とした。また、既存品種より多収である無限伸育型や長葉・少分枝型系統を開発した。3)地域ニーズに対応した大豆品種の育成に向け、サポニンのソヤサポゲノールA含量については、連鎖群A1、ソヤサポゲノールB含量については、連鎖群M、イソフラボン含量については連鎖群HのQTLが主として関与していることを明らかにした。4)豆腐の堅さ・食感に関しては、凝固剤である塩化マグネシウムを豆乳に添加すると、リン脂質、油脂膜たんぱく質(オレオシン等)、中性脂質で構成された油滴球や貯蔵たんぱく質成分が凝集し、沈殿物となるが、11S/7S成分比が高い豆乳ほど油滴球の凝集物への取り込みが高 いことを明らかにした。さらに、11S/7S成分比が高いほど凝集たんぱく質に対する油滴球量比が高いことから、11S/7S成分比が食感など豆腐の食味にも関与する可能性を見出した。また、ダダチャ豆系の品種の多くはえだまめ中のビタミン葉酸含量が高いことを明らかにした。5)「Peking」由来のダイズモザイクウイルス(SMV)A、B、C、DおよびE抵抗性が同じRs4遺伝子座にあることを、さらにSMV-A2レース抵抗性は、Rsv1、3および4遺伝子座にあることを明らかにした。また、ラッカセイわい化ウイルス病(PSV)および褐斑粒発生に関係する抵抗性は単一もしくは作用力の大きな少数の抵抗性遺伝子に支配されることを明らかにした。6)DNAマーカー選抜により育成されたハスモンヨトウ抵抗性大豆系統としては国内初となる「九州155号」を開発した。「九州155号」は、日本で一番広く栽培されている「フクユタカ」並みの収量性と豆腐加工適性を備え、ほ場条件下におけるハスモンヨトウの密度は非抵抗性品種に比べ、有意に低下することを明らかにした。
カテゴリ えだまめ 害虫 加工適性 機械化 水田 大豆 DNAマーカー 抵抗性 抵抗性遺伝子 抵抗性品種 品種 らっかせい 良食味 輪作 わい化

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