課題名 | d.大麦・はだか麦の需要拡大のための用途別加工適性に優れた品種の育成と有用系統の開発 |
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課題番号 | 200709564 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,大麦・はだか麦研究チーム 農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,大麦・はだか麦研究チーム 農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,大麦・はだか麦研究チーム 農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,大麦・はだか麦研究チーム |
協力分担関係 |
栃木県農業試験場 一関農業改良普及センター 岡山大学 農業生物資源研究所 サッポロビール(株) 永倉精麦(株) 佐賀県農業試験研究センター 宗政酒造株式会社 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2007 |
摘要 | 1)多収、縞萎縮病III型ウイルス抵抗性で焼酎醸造品質が優れる「西海皮60号」の品種登録出願および農林認定申請を行った。多収の二条大麦系統「西海皮65号」の配付を18年度に引き続き行った。プロアントシアニジンフリー遺伝子(ant13)を有する「四国裸114号(六条)」を新たに配付した。多収な「四国裸115号(二条)」、および多収でうどんこ病に強い「四国裸116号(六条)」を開発し、新たに配付した。ビタミンE同族体の含量が高い系統を見出し、これが比較的熱に安定であることを示した。2)ビール大麦醸造適性を有する「東北皮38号」を「小春二条」として品種登録出願を行った。搗精白度が高く雲形病抵抗性の「北陸皮45号」を新配付系統とした。「北陸皮45号」を含む雲形病菌レースJ-4aに強い15系統を有望系統として選定し、雲形病菌レースJ-7に対して抵抗性を示す2系統を選抜した。遺伝解析においてほ場検定の抵抗性には複数の遺伝子の関与が示唆された。対立性検定の結果、抵抗性系統の遺伝子にも異同があった。3)栽培条件に関わらず完全粉状質の「関東皮87号」と、プロアントシアニジンフリー遺伝子(ant28)を有し、炊飯後の褐変が少ない「関東皮88号」を新たに配付した。短日遅延型早生系統は、暖冬でも茎立が早くなり過ぎず、凍霜害の発生が少なく、出穂期を安定化させるための新たな育種素材として有用であることを示した。穀粒硬度に関わるβ-グルカン欠失性は単因子劣性の遺伝子により、裸性遺伝子と連鎖していることを明らかにした。 |
カテゴリ | 育種 萎縮病 うどんこ病 大麦 加工適性 栽培条件 需要拡大 抵抗性 はだか麦 評価法 品種 |