蒸切干加工用の高カロテンカンショ新品種「ハマコマチ」

タイトル 蒸切干加工用の高カロテンカンショ新品種「ハマコマチ」
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究期間 1989~2002
研究担当者 中澤芳則
山川 理
熊谷 亨
甲斐由美
石黒浩二
吉永 優
久木村久
日高 操
小巻克巳
片山健二
外山 潤
発行年度 2002
要約 カンショ「ハマコマチ」は、塊根中にβ-カロテンを多量に含み、多収である。蒸切干の肉色は濃橙で、食味、加工適性とも優れ、高カロテンの蒸切干用品種として利用できる。
キーワード カンショ、カロテン、蒸切干、加工適性
背景・ねらい カンショ蒸切干の産地である静岡県では、「泉13号」を利用し蒸切干を生産している。近年の健康志向や製品の差別化のため、高カロテンの蒸切干用カンショ品種が強く要望されている。そこで、高カロテンで蒸切干の食味、外観や加工適性の優れるカンショ品種を育成する。
成果の内容・特徴 1.「ハハコマチ」は、昭和63年に高カロテン系統「86J-6」を母、青果用品種「ベニオトメ」を父として交配し、選抜した系統である。2.カロテン含量は、既存のカロテン品種「サニーレッド」よりやや高い。3.上いも重は、「サニーレッド」や「コガネセンガン」より多収である。4.蒸切干の色は「濃橙」、肉質は「やや粘」で、食味は「中~やや上」と優れる。皮むき作業性は「泉13号」と同程度である。5.貯蔵性は「やや易」で、「サニーレッド」「コガネセンガン」より貯蔵しやすい。6.病虫害抵抗性は、サツマイモネコブセンチュウに「強」、ミナミネグサレセンチュウに「中」、黒斑病に「やや弱~弱」である。
成果の活用面・留意点 1.蒸切干用カンショ作地域に適する。2.ネグサレセンチュウ抵抗性が「中」、黒斑病抵抗性が「やや弱~弱」であるので、同病虫害の多発地帯では防除に努める。
図表1 221990-1.gif
図表2 221990-2.gif
カテゴリ 病害虫 加工 加工適性 かんしょ 新品種 抵抗性 品種 防除 良食味

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