アントシアニン高含有チャ育成のための新中間母本候補'F95181'

タイトル アントシアニン高含有チャ育成のための新中間母本候補'F95181'
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 野菜茶業研究所
研究期間 1997~2005
研究担当者 武田善行
荻野暁子
田中淳一
吉田克志
谷口郁也
発行年度 2003
要約 チャの近縁野生種Camellia taliensis とチャの‘おくむさし’の種間交雑から新芽のアントシアニン含有率が高い系統F95181を育成した。この系統を母本に用いると、アントシアニン含有率が0.7%以上の高含有個体を高い頻度で作出することができる。
キーワード チャ、アントシアニン、タリエンシス、近縁野生種、種間交雑
背景・ねらい
 アントシアニン色素は着色剤として食品、化粧品等に利用されているが、最近では抗酸化性や抗変異性等の機能性が明らかにされるようになり、注目を集めている。チャの新たな利用分野を開拓するためにチャの近縁野生種等を用いて生育旺盛なアントシアニン高含有系統を作出するための中間母本を育成する。
成果の内容・特徴 1.
チャの近縁野生種のタリエンシス(Camellia taliensis )とチャ(品種:おくむさし)の種間交雑から育成したF 95181は、紅花チャ(Camellia sinensis )と同等の含有率(0.37%)を持つアントシアニン高含有系統である(図1、表2)。
2.
F95181の栽培形質は、早晩性が中生、樹勢は強く樹姿はやや直立である。新芽の色は赤紫色で、収量はやや多収。炭疽病と輪斑病には抵抗性があるが、赤葉枯病にはやや弱い。耐寒性は中程度である(表1)。
3.
新芽の化学成分は、アミノ酸類の含有率が1.41%、個別アミノ酸ではテアニンが1.06%である。カフェインは2.21%、カテキン類は13.52%で、いずれもチャと比べるとやや低い(表2)。
4.
F95181の自然交雑後代では、0.7%を越えるアントシアニン高含有個体の出現率は1%程度であるが、アントシアニン含有率の高い系統を片親に用いると0.7%を越える個体の出現率は16%と高くなる(図2)。
成果の活用面・留意点 1.
F95181はやや耐寒性が弱いので片親には耐寒性の強い親を選ぶのが望ましい。
2.
アントシアニン含有率の高い品種を交配相手に用いると、アントシアニン高含有個体の得られる確率が高くなる。
3.
交配親としては、種子親・花粉親どちらにも利用可能で、十分稔性がある。
図表1 233010-1.gif
図表2 233010-2.gif
図表3 233010-3.gif
図表4 233010-4.gif
カテゴリ 機能性 耐寒性 炭疽病 抵抗性 品種

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