| タイトル | 茶に含まれるアルミニウムに基づく茶の健全性評価 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 野菜茶業研究所 |
| 研究期間 | 1999~2003 |
| 研究担当者 |
木幡勝則 氏原ともみ 林宣之 堀江秀樹 |
| 発行年度 | 2003 |
| 要約 | 茶葉及び茶浸出液中には、毒性の強いアルミニウムイオン(Al3+)は存在しない。一部シュウ酸やフッ素と錯体を形成している。ラットに茶を食べさせた場合、体内に吸収されるアルミニウム量は1%程度と考えられ、一般食品と同程度である。 |
| キーワード | チャ、アルミニウム、存在形態、食べる茶、体内吸収特性、健全性評価 |
| 背景・ねらい | アルミニウムを高含量含む茶に対しては、アルツハイマー病の原因になるのではとの疑いの目が向けられており、飲用する場合だけではなく、茶を食べた場合のアルミニウムのヒトへの影響を明らかにすることが求められている。また、どの程度まで茶を食べても大丈夫かといった情報の提供が求められている。 そこで、消費者の不安を解消し、茶は安全・安心であることの信頼性を確保するために、茶浸出液および茶葉中のアルミニウムの存在形態を明らかにし、ラットを用いた生体内吸収特性の解明を通して、茶に含まれるアルミニウムに基づく茶の健全性評価を行う。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 茶葉及び茶浸出液中には、毒性の強いアルミニウムイオン(Al3+)は全く存在しない(図1と2)。茶浸出液をヒトの胃を想定したpH1.5の酸性にしてもAl3+は全く生成しない{図2-(b)}。 2. 茶葉及び茶浸出液中のアルミニウムは、一部シュウ酸やフッ素と錯体を形成しているものと推察される(図2と3)。 3. ラットに茶を食べさせた場合、血漿中のアルミニウム濃度は2時間後には有意に上昇する{図4-(a)}。また、尿中のアルミニウム総量も12時間後には有意に上昇する{図4-(b)}。尿中に排泄されたアルミニウム量は食べた量の約0.5%であることから、体内吸収量は1%程度であり、一般食品からのアルミニウムの体内吸収量と同等であると推定される。ヒトに換算して効能があるとされる一日6 g程度煎茶を食べた場合でも、アルミニウムの摂取は4 mg程度であり、一日許容摂取量(体重1Kgにつき1 mg)を越える可能性は低いと考えられる。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. アルミニウムの存在形態を確定するには直接的な証明が必要であるが、現在のところ有効な方法がない。 2. 茶試料としてアルミニウム含有量の多い番茶を用いたが、煎茶でも同じ結果が得られる。 3. アルミニウムの体内吸収特性はラットでの結果であり、ヒトでの解明が必要である。 4. 煎茶のアルミニウム含有量は、乾物重当り平均で640 ppmとした。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | 茶 |
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