タイトル | 道央の放牧地における牛ふん尿由来の一酸化二窒素とメタンの排出係数 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター |
研究期間 | 2008~2010 |
研究担当者 |
秋山典昭 八木隆徳 須藤賢司 小路 敦 松村哲夫 渡辺也恭 坂上清一 永田 修 |
発行年度 | 2010 |
要約 | 道央の放牧地におけるガス発生量の実測値から算出した牛ふん尿由来の一酸化二窒素とメタンの排出係数は、北関東で得られた値に比べ同等か小さい。また、ふん由来のメタン排出係数は繁殖牛の方が搾乳牛に比べて有意に大きい。 |
キーワード | 温室効果ガス、放牧飼養、一酸化二窒素、メタン、排出係数 |
背景・ねらい | 放牧地から発生する主な温室効果ガスは放牧牛ふん尿由来の一酸化二窒素(N2O)とメタン(CH4)である。現在、日本では畜産草地研那須研究拠点(栃木県那須塩原市)で実測された単位量当たりのふん尿から発生するN2O量、CH4量(排出係数)や放牧牛成長モデルにより算出された放牧牛の排泄物量などの基礎値にもとづき、放牧牛1頭から1日当たりに発生する温室効果ガス量(牛体から発生するCH4は除く)を算定し、その値に放牧牛頭数と放牧日数を掛け合わせることにより総発生量を試算している。しかし、ガス排出係数は地域条件等により変動する可能性があること、基礎値の中に放牧搾乳牛のデータが含まれていないこと等のことから、それらを補完するデータの蓄積が望まれている。そこで、北海道農研(北海道札幌市)の黒ボク土(褐色火山性土)に造成されたイネ科牧草主体放牧地において、放牧草のみを採食している定置放牧中の黒毛和種繁殖牛(以下、繁殖牛/那須研究拠点実測時と類似の飼養条件) と濃厚飼料が併給されている昼夜輪換放牧中のホルスタイン種搾乳牛(以下、搾乳牛/放牧20h/日、平均乳量26kg/日)より採取したふんおよび人工尿(0.8%尿素-N水溶液)を用いてN2OとCH4の発生量を実測し、ガス発生量の試算精度向上に資する知見を得る。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 乳牛 繁殖性改善 |