セサミンとセサモリンが多い金ごま新品種「にしきまる」

タイトル セサミンとセサモリンが多い金ごま新品種「にしきまる」
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所
研究期間 2001~2014
研究担当者 加藤晶子
大潟直樹
勝田眞澄
山田哲也
杉浦誠
安本知子
発行年度 2014
要約 ごま「にしきまる」はセサミンとセサモリン含量が高い金ごま系統で、「真瀬金」より分枝が多く、収量がやや多い。
キーワード 金ごま、セサミン、セサモリン
背景・ねらい ゴマ(Sesamum indicum L.)は油糧作物であるとともに栄養と風味に優れた加工食品としても広く利用され、我が国の食文化の上で重要な位置づけにある。わが国のゴマの大半は輸入に依存しているが軽量で栽培管理が容易なことや用途が広いこと等から、近年各地で産地形成が進みゴマ単品でも6次産業化を推進している産地も見られる。また、ゴマに含まれるリグナン類のセサミン、セサモリンはさまざまな機能性が期待されている。一方、産地では品種名が不明な場合が多く消費者へのサービス上また品質の安定化を図る上で問題となっている。そこで作物研究所が開発した世界的にも貴重な高リグナンゴマのバリエーションを充実させ国産ゴマの高付加価値化に貢献する。
成果の内容・特徴
  1. 「にしきまる」は2001年に茨城県の在来品種「真瀬金」を母、セサミンとセサモリン含量が高く粒色が褐色の「関東12号(ごまぞう)」を父とした交配組み合わせから選抜した系統である。
  2. 関東地域における成熟期は「真瀬金」と同程度の「中」で、「ごまぞう」より早熟である(表1)。
  3. 草丈は「ごまぞう」と「真瀬金」より低く、一次分枝は「真瀬金」より多く、「ごまぞう」と同程度である(表1、図1)。
  4. 萎ちょう病抵抗性は「ごまぞう」より強く、子実収量は「真瀬金」よりやや多く、「ごまぞう」より少ない(表1)。
  5. 種皮色は「真瀬金」よりやや赤みのある黄褐色の金ごまである(図2)。
  6. セサミンとセサモリン含量は「真瀬金」より多い(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 関東以西の平坦地で栽培でき、国産ごまの生産振興や産地形成に貢献できる。
  2. 連作による減収を避けるため、輪作に努める。
図表1 237015-1.jpg
図表2 237015-2.jpg
図表3 237015-3.jpg
図表4 237015-4.jpg
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nics/2014/nics14_s11.html
カテゴリ 加工 機能性 高付加価値 ごま 栽培技術 新品種 抵抗性 品種 輪作

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