タイトル | 水稲のシンク容量増大に関与するアリルは高CO2濃度で収量を顕著に増加させる |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター |
研究期間 | 2012~2017 |
研究担当者 |
中野洋 吉永悟志 高井俊之 荒井裕見子 近藤勝彦 山本敏央 酒井英光 常田岳志 臼井靖浩 中村浩史 長谷川利拡 近藤始彦 |
発行年度 | 2017 |
要約 | 開放系大気CO2濃度増加条件において、「コシヒカリ」の遺伝的背景に多収品種「タカナリ」由来のシンク容量の増大に関与するGN1又はAPO1アリルを導入した系統は、高CO2濃度により増加した炭水化物を穂により多く転流できるため、高い収量が得られる。 |
キーワード | 大気CO2濃度、FACE、シンク容量、GN1、APO1 |
背景・ねらい | 水稲を含むC3植物は、大気CO2濃度の上昇に対し、光合成産物の増加を介し、収量及び生育が高まる。「タカナリ」等の水稲の多収品種は、一般の主食用品種に比べ、シンク容量(籾数×精玄米粒重)が大きく、大気CO2濃度の上昇に対し、増加した炭水化物のシンクへの転流が進み、増収しやすいことが示唆されている。しかし、そのような多収品種は、大きなシンク容量以外にも、多収に繋がる多数の形質を持っている。このため、大気CO2濃度を増加させた条件において、シンク容量を増大させることの効果を正確に判断できていない。本研究では、一般の主食用品種「コシヒカリ」の遺伝的背景に多収品種「タカナリ」由来のシンク容量の増大に関与する対立遺伝子(アリル)を導入した2系統を開放系大気CO2濃度増加(FACE)実験に供し、通常大気(Ambient)に比べ概ね200ppm程度高いCO2濃度において、シンク容量の増大が収量に及ぼす影響を明らかにする。なお、供試した2系統は、GN1アリルを導入した染色体断片置換系統「CSSL-GN1」及びAPO1アリルを導入した準同質遺伝子置換系統「NIL-APO1」である。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/karc/2017/karc17_s22.html |
カテゴリ | 水稲 品種 |