タイトル |
酸味が少なく糖度が高いニホンスモモ新品種「ハニービート」 |
担当機関 |
(国研)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹茶業研究部門 |
研究期間 |
2001~2017 |
研究担当者 |
八重垣英明
末貞佑子
澤村豊
土師岳
山口正己
安達栄介
山根崇嘉
鈴木勝征
内田誠
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発行年度 |
2017 |
要約 |
「ハニービート」は酸味が少なく糖度が高いニホンスモモ新品種である。中生の主要品種である「ソルダム」や「サマーエンジェル」より10日程度早く収穫することができる。
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キーワード |
ニホンスモモ、新品種、低酸、高糖度
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背景・ねらい |
ニホンスモモでは「大石早生すもも」と「ソルダム」が二大品種で、これらで全栽培面積の約半分を占めている。しかし、両品種とも酸味が強く、甘味をより好む現在の消費者嗜好には合わないため、生産は大きく減少している。代わりに、酸味の少ない「貴陽」、「秋姫」、「サマーエンジェル」などの品種が増えているが、いずれも中生以降の品種である。そこで、既存の酸味が少ない品種のいずれよりも早く収穫できる良食味の新品種を育成する。
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成果の内容・特徴 |
- 2001年に農研機構果樹研究所(現果樹茶業研究部門)において、PP-26-6(「ソルダム」×「オザークプレミア」)に「太陽」を交雑し、得られた実生から選抜した。2009年から2016年までスモモ第2回系統適応性検定試験に供試してその特性を検討し、2017年2月の同試験成績検討会において新品種候補とした。2017年5月31日に品種登録出願し、2017年10月20日に出願公表された。
- 「ハニービート」の樹姿は直立性と開張性の中間で、樹勢はやや強い。短果枝及び花芽の着生は中程度で、「ソルダム」及び「サマーエンジェル」よりやや劣る。開花盛期は育成地では3月末で「ソルダム」及び「サマーエンジェル」と同時期である。収穫盛期は育成地では7月中旬頃で、「ソルダム」及び「サマーエンジェル」などの中生の主要品種より約10日早く収穫できる。
- 「ハニービート」は自家不和合性で、S遺伝子型はScSfである。「貴陽」及び「小松すもも」を除く我が国の主要品種が受粉樹として使える。
- 「ハニービート」の果形は円形である。果皮色は紅紫で、果肉色は黄である。果実の大きさは120g程度で「ソルダム」と同程度である。糖度は15%程度と「ソルダム」より高く、酸味はpH4.4程度と「ソルダム」及び「サマーエンジェル」より少なく食味良好である。
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成果の活用面・留意点 |
- 普及対象:ニホンスモモ生産者
- 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等:全国のニホンスモモ生産地で栽培可能である。西日本の産地を中心に60ha程度の普及が期待される。
- その他:苗木は2018年秋季より販売される予定。果梗部を中心に輪紋が発生しやすいため、成熟期に降雨が多いと裂果の発生が多くなる可能性がある。黒斑病に罹病性であるが、他の主要品種に比べて発生は少ない傾向にある。
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研究内容 |
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/popular/result030/2017/17_044.html
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カテゴリ |
受粉
新品種
すもも
茶
品種
良食味
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