タイトル | 赤肉色の生食・加工用ジャガイモ新品種「シャイニールビー」 |
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担当機関 | (国)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター |
研究期間 | 2002~2012 |
研究担当者 |
岡本智史 片山健二 浅野賢治 下坂悦生 赤井浩太郎 田宮誠司 津田昌吾 小林晃 高田明子 西中未央 向島信洋 森元幸 |
発行年度 | 2021 |
要約 | 「シャイニールビー」はアントシアニン(ペラニン)含量が高く、赤肉色を生かした調理加工ができる。既存品種の「ノーザンルビー」に比べて収量性が高く、いもが整った長卵形で目が浅く形も揃うため生産および加工両面の適性が高い。 |
キーワード | バレイショ、アントシアニン、カラフルポテト、生食用、加工用 |
背景・ねらい | ジャガイモ品種は通常白~黄肉色であるが、アントシアニン色素を含む赤肉や紫肉色のジャガイモ品種はカラフルポテトとも呼ばれている。菓子類加工原料など加工食品として利用される他に、色鮮やかな見た目が一般消費者の人気を得ている。一方、既存の赤肉色品種「ノーザンルビー」は収量性が低く、いもの形状も作業性や歩留まりに問題があり、生産や加工の現場からはこれらを改良した新品種の開発が望まれている。そこで、いもの形状が整った赤肉色新品種を開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 「シャイニールビー」(旧系統名:勝系25号)は、栽培特性を向上した赤肉色品種の育成を目標として、大粒で赤肉色の「長系115号」を母、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性で淡赤肉色の「96049-1」を父とする交配組合せから選抜した品種である。 2. アントシアニン(ペラニン)含量が高く、赤肉色を活かした調理・加工ができる(表1、表2、図1)。 3. 既存の赤肉色品種「ノーザンルビー」に比べて収量が高く、いもが整った"長卵形"で目が浅く、形状も揃うため生産・加工両面で扱いやすい(表1、図1)。 4. ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有する(表1)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 北海道や東北などの生食・加工用バレイショ生産地帯で普及が見込まれる。 2. 休眠期間がやや短いため、植え付け前に芽が伸び過ぎて種いもが老化すると萌芽の不揃いや茎数増加によるいもの小粒化を生じるため、浴光育芽するまで種いもの低温貯蔵管理が必要である。 |
図表1 | ![]() |
研究内容 | https://www.naro.go.jp/project/results/5th_laboratory/harc/2021/harc21_s02.html |
カテゴリ | 加工 新品種 抵抗性 ばれいしょ 品種 |