b.難防除雑草バイオタイプのまん延機構の解明及び総合防除技術の開発

課題名 b.難防除雑草バイオタイプのまん延機構の解明及び総合防除技術の開発
課題番号 2009013870
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,雑草バイオタイプ・総合防除研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,雑草バイオタイプ・総合防除研究チーム
協力分担関係 福井県農業試験場
静岡県農林技術研究所
(財)日本植物調節剤研究協会
三重県農業研究所
福岡県農業総合試験場
佐賀県農業研究センター
研究期間 2006-2010
年度 2009
摘要 1)個体群動態モデルの活用により、麦作でのネズミムギの増減が昆虫の種子食害に大きく影響されることを明らかにした。個体群動態モデルに小麦収量を組み込み、経済性評価を行えるようにした。麦作での有効除草剤の同時処理がカラスムギ防除効果を高めることを明らかにした。また、タイヌビエ及びコナギについて埋土種子と雑草害を考慮した許容残草量を策定するとともに、イボクサの個体群動態モデルを作成した。さらに、4-HPPD阻害剤の新規需要米向け水稲品種の感受性を明らかにして、除草剤を選択する際の指針を提示した。2)スルホニルウレア抵抗性イヌホタルイの種子生産量には、感受性バイオタイプとの違いはなかった。さらに発芽特性の差異を検討中であり、その結果に基づいて22年度に遺伝子動態モデルを作成する。抵抗性ウリカワに対するピラゾール系除草剤等の有効性を確認し、抵抗性イヌホタルイに対する代替除草剤の効果が出芽深度、土壌、気象条件で変動することを明らかにした。また、夏期湛水して耕起時期を遅らすことによりスズメノテッポウの出芽数を減らすことができることを明らかにするとともに、スズメノテッポウの種子生産量を穂長から簡易に推定した。さらに、スズメノテッポウの埋土種子データを用いて複合抵抗性出現モデルのプロトタイプを作成した。3)日本国内の11県で雑草イネの発生を確認するとともに雑草イネのまん延防止のために手取り除草や作付転換などを整理した総合的予防対策を、雑草イネが問題になっている県と共同で提示した。4)軽量化と低コスト性を追求して試作した水稲作用ハイブリッド除草機のほ場試験では、条間の機械除草の効果も株間の除草剤の効果も十分ではなく、除草刃の形状と除草剤ノズルの高さ調節機構を改良する必要があることを明らかにした。畑作用ハイブリッド除草機について現地試験を実施し、20年と同様に中耕除草1回+除草剤全面散布1回と同程度の除草効果が得られ、効果の安定性を確認した。5)改良した水田の除草用小型ロボットは、トルク不足は解消されたものの、土壌を掘り込んで動けなくなってしまう場合があることからさらに改良が必要であることが判明した。米ぬか等有機物施用によるコナギの抑草効果は土壌の種類や気温と関係があること、また畦塗りをせずグリホサートアンモニウム液剤を散布する畦畔管理がアシカキの水田内への侵入を最も抑えることを明らかにした。大豆作での有望除草剤を組合せた除草体系は、アサガオ類の発生数が少ない現地ほ場では有効であったが、アサガオ類が多発する現地ほ場での効果は不十分であった。
カテゴリ 病害虫 あさがお 畦畔管理 小麦 雑草 雑草イネ 除草 除草機 除草剤 水田 総合防除技術 抵抗性 低コスト 難防除雑草 品種 防除 ロボット

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