(5) 昆虫に関わる生物間相互作用の解明と利用技術の開発

課題名 (5) 昆虫に関わる生物間相互作用の解明と利用技術の開発
課題番号 2011017640
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 (独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫相互作用研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫相互作用研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫相互作用研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫相互作用研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫相互作用研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫相互作用研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫相互作用研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫相互作用研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫相互作用研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫微生物機能研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫微生物機能研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫微生物機能研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫微生物機能研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫微生物機能研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫微生物機能研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,昆虫微生物機能研究ユニット
協力分担関係 沖縄県農業研究センター
(独)農業・食品産業技術総合研究機構
鹿児島県農業開発総合センター
沖縄蔗作研究協会
鹿児島県糖業振興協会
(独)農業環境技術研究所
福島県農業総合センター
埼玉県農林総合研究センター
東京農業大学
島根県農業技術センター
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 1. 広食性害虫ゴマダラカミキリは配偶者探索に寄主植物由来の匂いを利用していることがこれまでの研究で明らかになりつつあるが、ミカン、ヤナギに続いてブルーベリーの傷枝から出る匂いに関しても、雄成虫が濃度依存的に誘引されることがわかった。2. サバクトビバッタの雌成虫に群生相幼虫の匂いをかがせても黒化は誘導されず、また孤独相個体は他個体を見るだけで黒化することを実験的に証明し、視覚刺激だけでは群生相化は起こらないというこれまでの説をくつがえす結果が得られた。3. アオムシコマユバチの寄主制御に重要な役割を果たしている毒液を精製し、毒液を構成するタンパク質の一つがアミノ酸81残基、分子量9,324の新規タンパク質であることを明らかにした。カメムシ類の卵寄生蜂ヘリカメクロタマゴバチに異なる日齢の寄主卵を与えて寄生させた場合、日齢によって発育日数や蜂の体サイズが異なることがわかった。捕食性天敵ミヤコカブリダニは健全なイチゴ葉よりもナミハダニに加害された葉を選好するが、紫外光の照射は選好性を弱め、またこの反応性はイチゴの品種で異なることがわかった。4. サトウキビ害虫カンシャクシコメツキ類のDNA多型について予備的解析を行ったところ、近縁な2種の存在、地域的な入れ子状の分布隔離、一部地域における分布の重複などが認められた。ヒメハナカメムシ類については、昨年までに決定したミトコンドリアDNA塩基配列をもとに、主要4種の全ミトコンドリアDNAを容易に増幅し、多様性を調べることができるプライマーを開発した。5. 果樹の重要害虫チャバネアオカメムシが光強度と波長に対してどのような応答を示すかを、LED光源を用いて調べたところ、分光感度曲線は、360nmと520nmにピークをもつ二峰性分布を示し、本種が示す紫外光(UV)と緑黄色(HO)に強く誘引される走光性は、複眼網膜の分光感度に依存した行動形質であることが明らかになった。またリュウキュウクロコガネ雄成虫に性フェロモン刺激と光刺激を与えた際に生じる下降性神経細胞の応答を調べたところ、性フェロモン及び異なる波長の光刺激に対して、それぞれ異なる下降性神経細胞が応答することが示唆された。6. トビイロウンカ唾液腺の各ローブ(A~H)におけるレオウイルスの増殖部位を電子顕微鏡により詳細に調べたところ、ローブAで活発な増殖を示す像が多数観察されたのに対し、ローブB~Hではウイルス粒子密度が明らかに低かった。ウンカ類で増殖するレオウイルスは唾液腺のローブAを植物体へのウイルス排出の足場にしていると示唆された。7. 沖縄県で発生し、ワタアブラムシが媒介するピーマン葉脈黄化病ウイルス(pepper vein yellows virus, PeVYV, ルテオウイルス科ポレロウイルス属)の遺伝子系統解析の結果、本ウイルスは西ヨーロッパで近年報告されたウイルスと近縁であることが判明した。8. シバの害虫、ドウガネブイブイに感染するポックスウイルスのゲノム末端塩基配列を解析したところ、昆虫ポックスウイルス類では初めての末端反復(コンカテマー)配列を検出した。昆虫ポックスウイルス類も脊椎動物のポックスウイルス同様の末端反復配列を利用したゲノム複製機構をもつと考えられた。
カテゴリ いちご 害虫 カメムシ さとうきび 性フェロモン ピーマン 品種 ブルーベリー わた

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