畜産由来の温室効果ガス制御技術の高度化と家畜生産の温暖化適応技術の開発

課題名 畜産由来の温室効果ガス制御技術の高度化と家畜生産の温暖化適応技術の開発
課題番号 2014025595
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 長田隆
田中正仁
協力分担関係 東工大
道総研農業研究本部
石川県畜産総合センタ-
千葉県畜産総合研究センター
岡山県総合畜産センター
熊本県畜産研究所
佐賀県畜 産試験場
酪農学園大学
(株)住友化学
(株)味の素
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 高温環境の家畜生産に対する影響に関しては、
a) 肥育豚へのヒスチジン添加飼料給与により暑熱時の飼養成績は低下するが、ロース肉中では抗酸化作用を有するカルノシンの増加と脂質過酸化の指標であるTBARS値の上昇抑制を確認したことから、食肉の品質向上があると判断した。
b) 授乳中及び離乳後の母豚への紫黒米給与によって、授乳期間中の飼料摂取量の低下が抑えられること、酸化ストレスが抑制されること、さらに、次の分娩成績が向上することを明らかにした。
精密栄養管理による反すう家畜からのメタン排出の抑制技術に関しては、
a) カシューナッツ殻液製剤(カシューナッツを22%含有)の泌乳牛に給与して、産乳性と飼料の消化率を考慮した結果、飼料への適正添加割合は1.5%であることを明らかにした。
b) ルーメン液中プロピオン酸モル比率を基準に個体を選定することで、メタン低減率を平均11.7%まで高めることを可能とした。
家畜排せつ物管理起源の温室効果ガス(GHG)制御に関しては、
a) 豚ふん堆肥化処理における一酸化二窒素(N2O)排出低減手法の実証試験では、寒冷期の繰り返し試験では、温暖期に得られたような明瞭な温室効果ガス削減効果が見られないことを明らかにした。
b) 酪農施設の実処理堆肥化施設において、堆積物の水分の最適な調整により温室効果ガスが40%以上抑制されることを再確認した。昨年度の結果を合わせ、異なる季節での堆積物の水分を最適化した堆肥化試験によりGHG削減効果を実証した。
c) 汚水浄化リアクター内の菌叢を解析し、N2O発生抑制に寄与する微生物を推定した。炭素繊維リアクター生物膜から硝酸塩、亜硝酸塩を還元可能な微生物の近縁種を多く検出したことから、これらの微生物の働きによりN2O発生が抑制されたと推察した。
カテゴリ ナッツ 乳牛

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