d.地域条件を活かした健全な家畜飼養のための放牧技術の開発

課題名 d.地域条件を活かした健全な家畜飼養のための放牧技術の開発
課題番号 200709498
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,集約放牧研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,日本短角研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,粗飼料多給型高品質牛肉研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,周年放牧研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,畜草研,山地畜産研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,畜草研,放牧管理研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,山地畜産研究チーム
協力分担関係 十勝農業改良普及センター
JA忠類
北海道大学
帯広畜産大学
住友化学
酪農学園大学
広島県立総合技術研究所
山口県農林総合技術センター
酒類総合研究所
東北大
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 1)寒地型牧草の単播草地における肥育素牛の増体は、5月には良好であるが以降には低下することから、放牧方法や補助飼料給与などを工夫する必要性が明らかになった。夏作収穫後耕地の冬季放牧利用を拡大するために、供給量と利用率が高いライ麦とイタリアンライグラスを冬季放牧に適した高栄養草種として選定するとともに、イタリアンライグラスは越冬に伴ってTDN含有率が増加することを示した。2)牛乳中の微量香気成分を高めるためには、1日当たり8時間以上の放牧が必要であること、放牧牛乳で生産したチーズは一般牛乳を原料とするチーズとは異なる特性を有することから、放牧により特徴ある製品を提供できることを明らかにした。3)牛肉に移行する牧草フレーバーを少量のサンプルを用いて迅速簡便に分離同定する方法を確立した。4)放牧により経産牛肉の脂肪酸において健康に好適な方向への変化が生じることを明らかにし、また、液化仕込み清酒粕の給与は第一胃機能を活性化させることから、育成期における給与は増体量向上の効果があることを明らかにした。5)肉用育成牛は、冬期にイタリアンライグラス、夏期にギニアグラスを利用する周年放牧体系(補給飼料2kg/日)において良好な増体を示すこと、また、放牧後とうもろこしサイレージ主体の肥育を行うことにより、放牧牛肉の欠点が解消されて栄養成分であるオレイン酸の割合や遊離アミノ酸の総量が高まることを明らかにした。6)GPSを用いた放牧育成牛の傾斜地における水平移動距離の測定に静止衛星を用いた新しい補正方法を適用することにより、測定精度(測位誤差1m以下の割合)を36%から73%に向上させ、放牧家畜のエネルギー消費量をより正確に測定可能とした。運動量に対応した補助飼料給与設計のための基礎データが収集された。7)黒毛和種を林内に放牧すると、夏以降には疾病予防効果や老化防止効果のある抗酸化能が血液中に高まることを認めるなど、放牧が家畜の生体防御機能を高める効果を捉えた。北海道での畑地型集約放牧酪農は、放牧導入の効果により、舎飼いに比べて購入飼料費の削減、飼料自給率の向上、労働時間の短縮が図られることを認めた。8)黒毛和種の親子放牧条件下において、ホルモン剤による排卵同期化処置で卵巣機能の回復を早める受胎率向上技術を開発した。
カテゴリ イタリアンライグラス 寒地 傾斜地 GPS 受胎率向上 とうもろこし 肉牛 乳牛 放牧技術 ライ麦

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