n.天敵等を用いた果樹害虫の制御・管理技術の開発

課題名 n.天敵等を用いた果樹害虫の制御・管理技術の開発
課題番号 200709527
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,果樹害虫研究チーム
協力分担関係 千葉県農業総合研究センター
岐阜県農業技術センター
和歌山県農林水産総合技術センター
鳥取県園芸試験場
島根県農業技術センター
広島県立総合技術研究所
山口県農林総合技術センター
愛媛県立果樹試験場
福岡県農業総合試験場
佐賀県果樹試験場
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 1)果樹カメムシ類モニタリング用の量産型乾式トラップの誘導部を四角柱形から円柱形に変更することで、有意差はないもののチャバネアオカメムシに対する捕獲数の増加が見られた。また、この乾式トラップは水盤式トラップと比較して同等の平均捕獲数を示し、捕獲消長も極めて類似していたことから高い現場適応性が確認された。2)近年国内で個体数の増加や分布の拡大が観察され、ハダニの有力天敵として注目されているミヤコカブリダニが、九州地域で初めて確認された。本種は九州各県において農薬を使用しているかんきつ園でも広く発生が見られた。3)ネギアザミウマの合成ピレスロイド剤抵抗性系統においてナトリウムチャネル遺伝子にアミノ酸置換を引き起こす点突然変異を発見した。ワタアブラムシの警報フェロモンへの反応性は抵抗性遺伝子型クローンの方が高い傾向にあることを明らかにした。4)カメムシの天敵糸状菌Paecilomyces fumosoroseusを夏季に土壌中に散布すると、散布後1ヶ月間の平均地温が31℃であったほ場試験区では、土壌中の菌は散布3週間後にほとんど消失した。一方、平均地温が27.4℃であった網室試験区では、菌は2ヶ月間安定して土壌中で生存していた。5)ナシヒメシンクイおよびモモシンクイガの成虫はそれぞれ羽化2日後~18日後、1日後~13日後に産卵し、産卵ピークはそれぞれ羽化7日後、3日後に現れた。ナシヒメシンクイは果実袋に好んで産卵するが、モモシンクイガはほとんど産卵しないことが明らかとなった。
カテゴリ 病害虫 害虫 カメムシ 管理技術 抵抗性 抵抗性遺伝子 ねぎ 農薬 フェロモン モニタリング もも わた その他のかんきつ

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