f.高性能機器及び生体情報等を活用した食品評価技術の開発

課題名 f.高性能機器及び生体情報等を活用した食品評価技術の開発
課題番号 200709581
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構,食品総合研究所,食品工学研究領域
農業・食品産業技術総合研究機構,食品総合研究所,食品分析研究領域
農業・食品産業技術総合研究機構,食品総合研究所,食品機能研究領域
協力分担関係 大阪大学
(独)水産総合研究センター
筑波大学
三島海雲記念財団
京都大学
広島大学
東京大学
大阪市立大学
北海道大学
カゴメ(株)
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 1)滴定NMR法による 15N-1H HSQC スペクトル解析で、R-typeレクチンファミリーに属する血球凝集能を持つレクチンC末端ドメイン(EW29Ch)のαサブドメインの糖結合部位は、単糖と二糖に対して非常に強い糖結合活性を持つこと、キシラン結合ドメインの3つの糖結合部位の結合活性が単糖と二糖で異なっていることを明らかにした。2)MRIによって、りんご果実内に存在するモモシンクイガ幼虫、食害によって生じた果実内部の空洞および内部にためられたふんを検出できた。3)MRIによって、アミロース含量の異なるコメの吸水過程を測定し、水分プロファイルの比較を行った。めんについては、歩留まり280~290%にゆでた通常加水めん、多加水めん、多加水減圧ミキシングめんの物性を比較したところ、多加水めんは通常加水めんに比べて柔らかいが、破断時の応力ピーク位置が歪みの大きい方へシフトして粘りがあることが示された。一方、めん線中の水分分布は3種類のめんで差は見られなかった。4)遺伝子組換え(GM)アルファルファ定量検知用の内在性DNAとして、HMG遺伝子が優れていた。作製したGMおよびnonGMを模したプラスミド2種を構築・混合し、このDNA試料を用いてSimplex PCRを行うと、GMアルファルファ検知用プライマー3対の定性検知下限は、いずれも4コピーであった。また、先に開発したMultiplexリアルタイムPCR法によるGMとうもろこしのスクリーニング定量法について、室内再現精度はSimplexとほぼ同等と判断された。5)SPM による疎水性アレルゲン(グリアジン)の検出において、基板への試料固定時の溶液条件および計測条件を改善することにより、グリアジンを有意に検出することに成功した。6)FXD6遺伝子が味覚情報伝達に関与するNa,K-ATPaseと細胞内で共発現することを見出した。また、甘味味覚受容体たんぱく質のアミノ酸置換によって、甘味受容部位を推定した。食品摂取による脳活動部位の判定に用いるNIRSデータ空間解析装置に関する基本技術開発はほぼ終了し、個々の要素プログラムモジュールを統合的解析用ソフトウェアに組み込んで実用化のための使用試験を実施した。食品の官能検査のための訓練パネルを利用し、シュウマイとパンについては、官能検査用語の選定を終了した。7)若年被験者11名により、閉口筋の筋電位および切歯点における下顎運動を測定し、咀嚼前・中・後期に分けて63種の咀嚼パラメータを得た。このパラメータに関するクラスター分析から代表的な9パラメータを抽出し、主成分分析を行うことによって、茹でにんじんとこんにゃくの咀嚼挙動が類似することが分かった。このことにより、咀嚼挙動には、破壊特性の類似性よりも、極めて大きく圧縮変形させた時の力学特性の類似性が影響することが明らかとなった。
カテゴリ アルファルファ 加工 こんにゃく とうもろこし にんじん 評価法 品質保持 もも りんご

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