要約 植物ゲノムの網羅的な比較解析を行い、高温特異的に働くプロモーターを合成した。このプロモーターは、気候変動による温暖化に対応した農作物や、付...
熱帯のイネ品種の遺伝的背景を持つ早朝開花性準同質遺伝子系統の育成
要約 インド型品種IR64を遺伝的背景にイネ野生種Oryza officinalisに由来し第3染色体に座乗するQTL(qEMF3)を導入した準同質遺伝子系統IR64+qEMF3は、IR64に比べ熱帯での圃場条件では...
長時間浸漬でご飯をおいしくするデンプン分解酵素の米粒内分布に品種間差
要約 米飯の「甘味」「つや」には、米内在性酵素がデンプンを分解してできる還元糖の寄与が大きい。米粒および炊飯過程中のデンプン分解酵素分布を解析した結果、長時間浸漬の「おいしさ」に寄与する分解酵素の分...
要約 イネの稔実率は開花期の気温上昇とともに高温域で低下し、その変化傾向は出穂後3日間の日最高気温を用いて推定できる。供試8品種の高温不稔の発生開始温度は34~39℃の範囲で、気温および穂温を基準とした場...
ホスホリパーゼD遺伝子の抑制系統は高温による白未熟粒発生を軽減する
要約 リン脂質代謝酵素ホスホリパーゼD遺伝子の1つであるOsPLDb2を抑制または欠失したイネは高温登熟による品質障害が大幅に低減する。 キーワード 稲、ホスホリパーゼD、高温障害、RNA干渉、Tos17