猛暑年に国内水稲の高温不稔の実態を調査、モデル化で将来予測も可能に
要約 近年の夏季の異常高温下における、関東・東海・近畿地方の8府県の水田での水稲の開花期高温不稔の緊急調査から開発した不稔率推定モデルは、開花期5日間の日中平均穂温33°C以上の積算値を指標とし、気象条件...
多収・良食味水稲品種「恋初めし」で精玄米重700kg/10a、整粒歩合70%を両立可能な西日本地域での施肥および作期の条件
要約 近畿以西の西日本地域において多収・良食味水稲品種「恋初めし」で精玄米重700kg/10a、整粒歩合70%を実現するには、適切な窒素施肥によって籾数31千粒/m2以上を確保するとともに、登熟期に高温および低日射...
要約 メッシュ農業気象データと水稲統計情報から、東北地方の広域的な冷害、高温害などの気象災害リスクの発生を把握し、予測する。これまでの水稲の主要な発育ステージの面的予測を拡張し、冷却量、ヒートドース...
コメの収量および品質低下リスクの将来変化に関するデータセットの公開
要約 今世紀半ばにおけるわが国のコメ収量変動と品質低下リスク(ヒートドース値)を、約10kmのメッシュで推定し、データセット化した。本データセットは、政府および都道府県の気候変動適応計画策定で活用される。...
多収性水稲品種「タカナリ」の高CO2環境下での蒸発散量は現在の水稲栽培と同程度
要約 開放系大気CO2増加実験に基づいたイネ・水田生態系の環境応答モデルの計算によると、将来の高CO2濃度環境で高い光合成能力を持つ水稲品種「タカナリ」を栽培する水田からの蒸発散量は...
水稲の出穂日を面的に推定するプログラムと推定マップをweb公開
要約 日平均気温の実況・予報値の1kmメッシュデータと水稲の平年出穂日、平年田植日を用いて、出穂日を面的に推定する方法を開発した。田植日、品種などの煩雑な条件設定なしで出穂日を面的に推定できる実用的な...
要約 植物ゲノムの網羅的な比較解析を行い、高温特異的に働くプロモーターを合成した。このプロモーターは、気候変動による温暖化に対応した農作物や、付...
熱帯のイネ品種の遺伝的背景を持つ早朝開花性準同質遺伝子系統の育成
要約 インド型品種IR64を遺伝的背景にイネ野生種Oryza officinalisに由来し第3染色体に座乗するQTL(qEMF3)を導入した準同質遺伝子系統IR64+qEMF3は、IR64に比べ熱帯での圃場条件では...
要約 気候変動による気温や降雨量等の変化が、作物単収、外観品質及び洪水被害を通じて、稲作の経営利潤(生産額と費用から算定した総合生産性)に及ぼす影響を評価するモデルである。将来の気候変動の経済影響予測...
要約 過去30~40年間の温暖化による発芽・開花期の前進および成熟期の温度上昇の結果、リンゴ収穫期の果実品質は酸含量が減るなど長期的な変化が起きている。この変化は暦日、満開後日数、果皮色、デンプン含量の...
長時間浸漬でご飯をおいしくするデンプン分解酵素の米粒内分布に品種間差
要約 米飯の「甘味」「つや」には、米内在性酵素がデンプンを分解してできる還元糖の寄与が大きい。米粒および炊飯過程中のデンプン分解酵素分布を解析した結果、長時間浸漬の「おいしさ」に寄与する分解酵素の分...
要約 イネの稔実率は開花期の気温上昇とともに高温域で低下し、その変化傾向は出穂後3日間の日最高気温を用いて推定できる。供試8品種の高温不稔の発生開始温度は34~39℃の範囲で、気温および穂温を基準とした場...
暖地や温暖地の夏秋どり栽培に適した四季成り性イチゴ品種候補「久留米61号」
要約 「久留米61号」は、四季成り性で夏秋季の連続出蕾性と収量性に優れ、糖度が高く食味も良く、萎黄病・うどんこ病抵抗性を有する暖地、温暖地の夏秋どり栽培用品種候補である。 キーワード イチゴ、夏秋どり栽...
ホスホリパーゼD遺伝子の抑制系統は高温による白未熟粒発生を軽減する
要約 リン脂質代謝酵素ホスホリパーゼD遺伝子の1つであるOsPLDb2を抑制または欠失したイネは高温登熟による品質障害が大幅に低減する。 キーワード 稲、ホスホリパーゼD、高温障害、RNA干渉、Tos17
Googleマップによる気象予測データを用いた水稲栽培管理警戒情報システム
要約 東北地方のユーザーを対象にして、圃場位置、品種、移植日に対応した水稲の生育、高温障害、冷害、病害発生予測の情報をGoogleマップまたは携帯端末で提供できる。このシステムは気象被害軽減のための栽培管...
Googleマップによる気象予測データを用いた水稲栽培管理警戒情報システム
要約 東北地方のユーザーを対象にして、圃場位置、品種、移植日に対応した水稲の生育、高温障害、冷害、病害発生予測の情報をGoogleマップまたは携帯端末で提供できる。このシステムは気象被害軽減のための栽培管...
気候変動影響下におけるバングラデシュの長期的な食料安全保障の条件
要約 コメを主食とするバングラデシュでは、21世紀中の気温上昇が2.5℃程度までならば、現在の単収(収量)成長率で食料供給が保たれるが、それ以上では減少する可能性がある。今後は長期的な視点から、高い収量成...
要約 水稲の高温障害対策には用水需要に影響を及ぼすものがある。農業普及側と用水供給側が連携して用水管理を調整する手法であり、様々な高温障害対策から用水の供給可能量を考慮した適切な対策を選択することが...
八重咲きトルコギキョウの出蕾期以降の遮光はブラスチング小花率を高くする
要約
八重咲きトルコギキョウは、夏秋季に出蕾期以降を遮光率27%以上で栽培するとブラスチング小花数が増加するとともに、2~5次の総小花数が減少するため、ブラスチング小花率が高く...
要約 穂揃期の稲体の窒素栄養状態を示す窒素保有量や葉色に気象要因を加味した玄米タンパク含有率の予測式と玄米の充填示数から、玄米タンパク含有率と品質を良好に保つための穂揃期の葉色の範囲を籾数レベルごと...