タイトル | 多収で、精麦品質に優れる裸麦新品種「トヨノカゼ」 |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センター |
研究期間 | 1990~2005 |
研究担当者 |
柳沢貴司 高山敏之 高橋飛鳥 土井芳憲 土門英司 藤田雅也 松中 仁 伊藤昌光 石川直幸 杉浦 誠 |
発行年度 | 2005 |
要約 | 裸麦新品種「トヨノカゼ」は多収である。粒はやや円粒で、整粒歩合が高い。軟質で搗精時間が短く、精麦品質が優れる。大分県で認定品種に採用された。 |
キーワード | ハダカムギ、多収、円粒、整粒歩合、精麦品質、精麦白度 |
背景・ねらい | 1992年に育成された裸麦品種「イチバンボシ」は、安定多収のうえ精麦特性に優れることから、急速に作付面積を拡大し現在国内の裸麦の71%(2004年産)のシェアがある。しかし「イチバンボシ」に限定されるため、精麦品質に優れる新たな品種が求められている。そこで多収で、「イチバンボシ」より軟質で搗精に要する時間が短く、味噌加工に適する新たな品種を育成する。 |
成果の内容・特徴 | 「トヨノカゼ」は、1991年4月に四国農業試験場において、早生・良質・多収・大粒・大麦縞萎縮病抵抗性を育種目標に「四系9123」を母親、四国裸90号(後の「イチバンボシ」)を父親として人工交配(四交1301)を行い、F1を世代促進した。F2で個体選抜を行い、F3以降系統育種法によって選抜、固定を進めてきたものである。2004年度の世代は雑種第15代である。「イチバンボシ」と比較して、次のような特徴がある(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | |
カテゴリ | 病害虫 育種 萎縮病 いちご うどんこ病 大麦 加工 新品種 抵抗性 播種 はだか麦 品種 防除 |