タイトル | 加熱後褐変が極めて小さく精麦品質の優れる二条大麦新品種「とちのいぶき」 |
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担当機関 | 栃木農試 |
研究期間 | 1994~2008 |
研究担当者 |
髙山敏之 沖山毅 加島典子 加藤常夫 河田尚之(九沖農研) 関和孝博 粂川晃伸 五月女敏範 佐藤圭一 山口恵美子 山口昌宏 春山直人 小玉雅晴 小田俊介(九沖農研) 常見讓史 石川直幸(近中四農研) 早乙女和彦 大関美香 大塚勝 大野かおり 谷口義則(東北農研) 仲田聡 長嶺敬(近中四農研) 渡邊修孝 渡邉浩久 徳江紀子 福田暎 野沢清一 |
発行年度 | 2008 |
要約 | 二条大麦新品種「とちのいぶき」は早生で整粒歩合が高く多収である。オオムギ縞萎縮ウイルス全系統に抵抗性である。プロアントシアニジンフリー遺伝子ant28を有し、ポリフェノール含量が低く、炊飯麦の色相の変化が小さく加熱後褐変が極めて小さい。 |
キーワード | 二条大麦、低ポリフェノール、プロアントシアニジンフリー、低褐変、精麦品質 |
背景・ねらい | 主食用の大麦は主に六条大麦が利用されているが、二条大麦もビール醸造および焼酎・味噌等の醸造用に利用される以外に、大粒大麦として食用に多く利用されている。しかし、砕粒が多い等の問題点がある。 現在、実需者からの国産大麦に対する需要は大きく、高品質な大麦を安定生産することが望まれる一方、大麦は米や小麦に比べポリフェノール含量が高く、加熱により褐変することから炊飯後の変色の小さく搗精白度の高い品種の育成が強く望まれている。 |
成果の内容・特徴 | 「とちのいぶき」は1994年度に低ポリフェノール・大麦縞萎縮病抵抗性・良質・多収を育種目標に、「栃系253」を母、「(栃系216/ant28-494)F1」を父として人工交配を行い、派生系統育種法により選抜・固定を図ってきたものである。2008年度における世代はF14である。 「スカイゴールデン」と比較して次のような特徴がある。
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 育種 萎縮病 うどんこ病 大麦 新品種 抵抗性 播種 品種 |