タイトル | ショウガ辛味成分[6]-ジンゲロールの活性窒素種抑制効果 |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 野菜茶業研究所 |
研究期間 | 2000~2001 |
研究担当者 |
伊藤秀和 一法師克成 東敬子 東尾久雄 堀江秀樹 |
発行年度 | 2003 |
要約 | ショウガの辛味成分である[6]-ジンゲロールは、誘導型一酸化窒素合成酵素の誘導を抑制することでマクロファージの一酸化窒素産生を抑制する。さらに、[6]-ジンゲロールは、パーオキシナイトライトによる酸化およびニトロ化を抑制してDNAおよびタンパク質を保護する。 |
キーワード | ショウガ、[6]-ジンゲロール、活性窒素種、一酸化窒素、パーオキシナイトライト |
背景・ねらい | 高齢社会を迎え、健康の維持・増進に対する関心は極めて高くなっており、野菜の健康維持機能が注目されている。そこで、新たな機能性として、野菜の機能性成分中に、がんや老化に関与することが知られている活性窒素種の一種である一酸化窒素(NO)およびパーオキシナイトライト(ONOO-)による酸化ストレスを抑制する物質を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. ショウガの辛味成分である[6]-ジンゲロールは、リポ多糖で刺激されたマクロファージの一酸化窒素の産生を抑制する(図1)。 2. [6]-ジンゲロールは、一酸化窒素の合成を行う誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)の誘導を阻害することにより、一酸化窒素の産生を抑制する(図2)。 3. [6]-ジンゲロールは、パーオキシナイトライトによる酸化を抑制する(図3)。 4. [6]-ジンゲロールは、パーオキシナイトライトによるDNA鎖切断およびタンパク質のニトロ化を抑制し、パーオキシナイトライトの傷害作用からこれらDNAおよびタンパク質を保護する(図4)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. この知見は、ショウガの辛味成分を活用した機能性食品の開発に応用できる。 2. 本研究で得られた成果の食生活等の場面での活用にあたっては、さらに動物実験によるin vivo での評価が必要である。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
カテゴリ | 機能性 機能性成分 しょうが 機能性食品 |