クリッカブルシルク産生実用カイコ系統

タイトル クリッカブルシルク産生実用カイコ系統
担当機関 (国)農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門
研究期間 2019~2021
研究担当者 寺本英敏
田 雅茜
坪井弘美
伊賀正年
中島健一
小島 桂
持田裕司
発行年度 2021
要約 機能分子を結合するための「結合の手」(アジド基)が組み込まれたクリッカブルシルクの量産化を実現するため、実用品種との交雑育種を実施する。その結果、クリッカブルシルクの生産量が約3倍に向上するとともに繭性状が改善して機械繰糸が可能となり量産化への道筋をつけられる。
キーワード シルク、カイコ、アジド基、育種、繰糸
背景・ねらい 要約
成果の内容・特徴 1. 元のTGカイコ系統(H06)と実用品種(MCS4)とを交配したF1交雑種をMCS4に対して5回戻し交雑する。その後、組換え遺伝子をホモ化し、改良系統(H06-MCS4)を確立する(図1)。
2. 育成されるH06-MCS4のクリッカブルシルク生産量はH06の約3倍に向上する(図2)。
3. H06-MCS4の繭は機械繰糸に適合した繭性状を有する。H06-MCS4の繭から繰糸されるクリッカブルシルク生糸はMCS4の生糸と同等のタフネスを有し繊維素材として利用可能である(図3)。
4. H06-MCS4と日本種実用系統(MN2)とをかけ合わせた交雑種を作製し、5,000頭スケールでの試験飼育を実施する(大日本蚕糸会蚕糸科学技術研究所の協力)。試験飼育の結果、約4kgの繭(乾繭)を収穫する(図4)。
成果の活用面・留意点 1. 本研究で育成したクリッカブルシルク実用生産系統は、民間企業等が保有するTGカイコ飼育施設でのスケールアップ生産に利用できる。
2. 本研究の試験飼育で得られる繭は、機能性織物等の試作に利用できる。
3. クリッカブルシルクの社会実装に向けては、民間企業等との連携体制構築が求められる。
図表1 249079-1.png
図表2 249079-2.png
研究内容 https://www.naro.go.jp/project/results/5th_laboratory/nias/2021/nias21_s04.html
カテゴリ 育種 カイコ かぶ 機能性 くり 品種

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