課題名 | g.きく等切り花の生育・開花特性の解明と安定多収技術の開発 |
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課題番号 | 2008010596 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,花き研,生育開花調節研究チーム |
協力分担関係 |
パナソニック電工(株) 岐阜大学流域圏センター 北海道立花・野菜技術センター 青森県農林総合研究センター 千葉県農林総合研究センター 東京都農林総合研究センター 静岡県農林技術研究所 大阪府環境農林水産総合研究所 福岡県農業総合試験場 宮城県農業・園芸総合研究所 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2008 |
摘要 | 花成関連遺伝子については、1)キクタニギクから花成関連遺伝子としてFT相同遺伝子を単離した。FT相同遺伝子の中で、CsFTL3は花成誘導条件である短日条件の下で葉において発現が誘導された。また、ロゼット形成時に特異的に発現が上昇する遺伝子群を同定した。2)きくの茎伸長に関与するGA生合成酵素遺伝子およびGA受容体遺伝子(CmGID1)の発現は、活性型GA量によるフィードバック制御を受けていることを明らかにした。 温度・光応答特性の解明に基づく、生育・開花の斉一化技術については、1)7・8月咲きのきく品種には、夏ギク型あるいは夏秋ギク型の日長反応性を持つ品種が含まれていることを明らかにした。2)EOD-heating(日没後昇温処理)によるアフリカンマリーゴールドの開花促進には、つぼみへの同化産物の転流促進が関与していることを示唆した。3)冬季寡日照条件下のトルコギキョウ栽培において、窒素を多く施用すると、頂花節つぼみの競合枝に対する相対的なシンク能力が低下し、同化炭素の競合枝への分配率が高まるためブラスチング発生が増加するものと考えられた。4)花弁の着色面積率が増加しやすい環境下で着色面積率の小さい個体を選抜することによって、覆輪安定性が高いトルコギキョウ系統を作出することができることを示した。 花き新病害については、1)花き新病害として、キク苗腐敗病(病原菌名:Plectosporium tabacinum)、ブル-スタ-疫病(Phytophthora citrophthora)、ベルゲニア炭疽病(Colletotrichum acutatum)、セイヨウマツムシソウべと病(Peronospora knautiae)、ツワブキ斑点病(Alternaria cineraliae)、ベゴニア茎腐病(二核のRhizoctonia病原追加)、ベゴニア立枯病(Pythium sp.)インパチエンス茎腐病(Rhizoctonia solani病原追加)を学会誌等に記載した。2)花きの新病害を分子診断技術と形態観察を併用して同定・診断し、既知主要病害とともに図鑑形式で閲覧、検索できるWebサイトを作成し、公開した。3)キクわい化ウイロイド(CSVd)の人工合成系を作成することに成功した。また、CSVdに感染しにくいきく品種を1種類見出した。 |
カテゴリ | 安定多収技術 馬 きく しそ 診断技術 立枯病 炭疽病 トルコギキョウ 苗腐敗病 品種 ベゴニア マリーゴールド |