課題名 | s.家畜生産における悪臭・水質汚濁等の環境対策技術の総合的検証と新たな要素技術の開発 |
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課題番号 | 2008010616 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,畜草研,浄化システム研究チーム |
協力分担関係 |
農業環境技術研究所 産業技術総合研究所 佐賀県畜産試験場 佐賀県窯業技術センター 神奈川県畜産技術センター 神奈川県農業技術センター 沖縄県畜産研究センター 沖縄県農業研究センター 岡山県総合畜産センター 三重県科学技術振興センター |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2008 |
摘要 | 1)結晶化法による豚舎汚水からのリン除去・回収技術については、装置の実用化を目指し、リン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)リアクターおよびMAP付着回収法を考案し、その処理性能を確認した。既設汚水処理設備の最初沈澱槽を改造して構築した簡易MAPリアクターでも、農家実証試験において良好な処理性能を確認した。回収したMAPは天日乾燥後に加工を経ることなく直ちに肥料として利用でき、特にたまねぎ栽培において優れた肥効が得られることを示した。2)アンモニア分解菌の動態分析による生物脱臭装置の性能向上に関しては、ロックウール方式脱臭装置における窒素成分および窒素代謝関連微生物の解析を行った。試験用小型脱臭装置では、吹き込まれたアンモニアガスは槽内に硝化活性がないと約30日で除去不能になったが、硝化活性があると、流入窒素は主にNH4+-NとNO3-Nの形態で脱臭担体と循環水に蓄積し、循環水中の全無機態窒素濃度が25,000mg/lに上昇しても良好に除去された。窒素安定同位体(15N)を用いた解析により脱窒活性が検出され、連続通気下で脱窒により一部の流入窒素が消失することを示唆した。一方、実装置のロックウール脱臭担体から、データベース上のアンモニア古細菌のamoA遺伝子との相同性が84~89%のDNA配列が得られたことから、これまでに知られている硝化細菌に加えてアンモニア酸化古細菌が存在し、脱臭装置の性能維持に寄与している可能性が示された。 |
カテゴリ | 肥料 加工 環境対策 乾燥 たまねぎ データベース 豚 |