e.飼料生産性向上のための基盤技術の確立と土地資源活用技術の開発

課題名 e.飼料生産性向上のための基盤技術の確立と土地資源活用技術の開発
課題番号 2009013854
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,畜草研,飼料作生産性向上研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,寒冷地飼料資源研究チーム
協力分担関係 鹿児島県農業開発総合センター
神奈川県畜産技術センター
栃木県酪農試験場
宮城県畜産試験場
佐賀県畜産試験場
岩手農研畜産研究所
青森農総研セ
研究期間 2006-2010
年度 2009
摘要 1)飼料用とうもろこしの不耕起栽培管理法として、冬作ライ麦収穫跡地では、ディスクによる簡易耕を実施後、播種量を15%増し(8,000粒/10a)にして播種することにより、作業工程を慣行の耕起播種法の8工程から5工程に減らせ、かつ慣行法と同水準の苗立本数及び乾物収量が得られることを明らかにした。また、冬作イタリアンライグラス収穫跡地においては、慣行法に比較し作業能率が2倍以上となる作業体系の下でも、部分耕うん同時播種により慣行法と同水準の収量が得られることを20年度に引き続いて確認した。さらに、東北地域において、とうもろこしの不耕起栽培管理における堆肥の表面施用の肥効を継続調査した結果、連用2年目までは耕起栽培に劣るが、3年目は耕起栽培との差がなくなることを明らかにした。2)飼料作物の施肥法を開発するため、土壌中の交換性カリウム含量とカリ施肥がとうもろこしの収量に及ぼす影響を解析し、交換性カリウム含量が0.4g/kg乾土以上の条件ではカリ施肥による増収効果がないことを明らかにした。3)作物体の硝酸態窒素に関する栄養生理特性を解明するため、中課題212cにおいて育成した硝酸態窒素濃度が低いイタリアンライグラス中間母本候補系統「LNG5」は、根からの硝酸態窒素の吸収量は親系統と差はないが、根部から茎葉部への輸送量及び茎葉部における蓄積能が低いことに加え、乾物率が高いために硝酸態窒素濃度が低いことを明らかにした。 4)作物体の耐湿性の解明では、幼苗検定において耐湿性が高いと評価されたとうもろこし品種について、現地水田ほ場等で実施した湛水実証試験における収量から、早生品種の方が中生~晩生品種よりも耐湿性が高いことを明らかにした。5)侵入重要害虫のアルファルファタコゾウムシに対しては、MEP乳剤の防除効果が高く、特に3齢幼虫主体時に散布すると効果が高いことを明らかにし、本剤を用いた防除技術を開発した。また、こうした薬剤防除を行わないとアルファルファの収量が半減することを明らかにした。6)病害発生予測のデータベース化とそれらに基づく管理技術を確立するため、20の病害について既報の発生地・発生年度、発病程度、抵抗性品種の育成状況等に関する情報を収集し、近年の温暖化傾向を加味したリスク評価を行い、とうもろこし紋枯病、ソルガム炭疽病、イネ科牧草葉腐病等の発生・被害リスクが高いことを明らかにした。7)侵入雑草リスクの予測・評価に基づく雑草防除法の開発に向けて、20年度に作成した雑草管理意志決定支援システムのプロトタイプを改良し、とうもろこし生産者における雑草防除実施の判断を支援するソフトウェアとして公表した。また、とうもろこしほ場の雑草は、シロクローバまたはヘアリーベッチを用いたリビングマルチにより、無農薬で防除できることを現地実証ほ場において確認した。8)フェストロリウムの新品種「東北1号」について、東北地域において年間乾物収量を高めるには、1番草を6月10日頃、2番草を8月1日頃、3番草を10月1日頃に刈り取る収穫体系が最も適していることを明らかにした。
カテゴリ 病害虫 アルファルファ イタリアンライグラス 害虫 管理技術 雑草 飼料用作物 飼料作物 新品種 水田 施肥 耐湿性 炭疽病 データベース 抵抗性品種 とうもろこし 農薬 播種 品種 不耕起栽培 防除 薬剤 輸送 ライ麦

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