| 課題名 | c.かんきつ・りんご等果実の機能性成分の機能解明と高含有育種素材の開発 |
|---|---|
| 課題番号 | 2009013927 |
| 研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
| 研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,健康機能性研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,健康機能性研究チーム |
| 協力分担関係 |
静岡大学 東京大学大学院 福島県農業総合センター果樹研究所 福島大学 長野県果樹試験場 宇都宮大学 栃木県農業試験場 静岡県農林技術研究所果樹研究センター 広島県立総合技術研究所農業技術センター |
| 研究期間 | 2006-2010 |
| 年度 | 2009 |
| 摘要 | 1)血中カロテノイドをバイオマーカーとしたかんきつ産地におけるコホート研究において、カロテノイドの摂取量と血中濃度の解析により、β-クリプトキサンチンは吸収性が良く体内に溜まりやすいこと、喫煙と飲酒の習慣を持つ人では、相乗的にβ-クリプトキサンチンの血中濃度が低く、両習慣を持たない人に比べ約50%低いことを明らかにした。また、カロテノイドとアディポネクチンとの関連について予備的解析を行い、高血糖群においてはβ-クリプトキサンチンとゼアキサンチンの血中レベルが高いほど、血中アディポネクチンレベルが高い傾向を認めた。2)食物繊維摂取による腸内細菌叢改善効果の解明に向けて、水溶液中におけるアスコルビン酸の減耗はペクチン共存下では半分程度に抑制されること、りんご由来ペクチンでは酸化型、かんきつ由来ペクチンでは還元型の比率が高いことを明らかにした。3)肥満等生活習慣病予防作用の解明に向けて、かんきつ等の精油成分であるゲラニオール及びネロールはPPARγ以外の標的分子の調節を介して、かんきつに含まれるフラボノイドの基本骨格であるフラバノンは、PPARγに対するリガンド活性により、それぞれ脂肪細胞分化を促進することを明らかにした。4)機能性成分の探索では、20年度に引き続き、かんきつの系統適応性検定試験供試系統を分析するとともに、ダイアレルクロス実生個体についての分析も実施した。5)カロテノイドの集積機構の解明に向けて、生合成最終段階に位置するカロテノイド分解酵素の阻害剤処理は、かんきつ果皮のアブシジン酸含量を低下させ、炭化水素系カロテノイド、キサントフィル類の含量を高めること、カロテノイド生合成系遺伝子群の発現は共通の因子とその遺伝型により調節されていること、また、収穫後のうんしゅうみかんのカロテノイド集積は、果肉と果皮では温度とエチレン遭遇に対する反応が異なることを明らかにした。6)オーラプテン高含有かんきつ育成系統の品種登録に必要な特性について明らかにしており、類似品種のオーラプテン含量を除いてすべて完了した。7)カロテノイドを高濃度で含有する食品素材開発では、かんきつ加工残さから、β-クリプトキサンチンを14%以上含有する高濃度素材の製造工程を開発した。また、高速向流分配クロマトグラフ法により、β-クリプトキサンチンの粗抽出物に夾雑する脂肪酸を除去することが可能で、高濃度化に有効な手段であること、またポリメトキシフラボノイドの分離も可能であることを明らかにした。かんきつ果実における酵素剥皮では、じょうのう膜が接触する側面部の分解は進行しにくいが、酵素剤の組合せで改善することを明らかにした。8)13C-核磁気共鳴装置によるフラボノイド類の分析では、既に報告している酸加水分解処理後に、フラボノイドアグリコンを抽出する工程を追加した方法を検討し、11品種のりんご果実の分析を行い、ケルセチン含量は品種間で10倍の差異があることを明らかにした。また、かんきつ199品種について、抗酸化能の指標であるORAC値を測定し、総フラボノイド配糖体との間に相関が有ることを明らかにした。9)食味成分の質量分析計等を用いた一斉分析により、うんしゅうみかんの収穫後の果肉中アミノ酸含量は、処理温度に対する応答がアミノ酸の種類により異なり、4タイプに分類できることを明らかにした。 |
| カテゴリ | 育種 温州みかん 加工 機能性 機能性成分 品種 良食味 りんご その他のかんきつ |